前営業日トピックス
東京市場では、前週末の海外市場の堅調な流れを引き継ぎ、序盤から底固い動きとなった。日経平均株価が序盤から上昇して始まったが、その後一時マイナス圏まで下落したことや、上海株が大きく下落したことも加わり、ドル円・クロス円はやや上値の重い動きが続いた。
米国市場では、序盤に発表された米経済指標が冴えない結果となったことから、ドルは序盤から上値の重い動きとなった。ただ、米主要株価指数が序盤から堅調な動きとなったこともあり、下値は限定的だった。欧米市場のクリスマス休暇を控えて市場参加者が少なくなっていることもあり、全般的に狭いレンジの動きだった。
米株式市場では、ダウ平均株価が序盤から堅調な動きとなり、一時前週末比127ドル高まで上昇した。その後はやや上げ幅を縮小して96ドル高で終了、終値ベースの最高値を3営業日連続で更新した。一方、ハイテク株中心のナスダックは20ポイント高で終了し、S&P500と共に取引時間中、終値ベースの過去最高値を更新した。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)米経済指標結果や米中通商協議の進展期待を背景に堅調な動きとなった前週末の海外市場の流れを引き継ぎ、ドル円・クロス円は序盤から堅調な動きとなった。その後、前週末比106円高まで上昇した日経平均株価が上げ幅を縮小したことや、米国債利回りの低下も加わり、上値の重い動きとなった。
(2)仲値公示近辺では実需のドル売り・円買いが観測され、ドル/円はやや上値の重い動きとなった。さらに、日経平均株価が一時マイナス圏まで下落したことや、上海株の下落、米国債利回りの低下もあり、ドル円・クロス円は上値の重い動きとなった。ただ、クリスマス休暇を控えて海外勢の市場参加者が少ないこともあり、値動きはやや限定的だった。
(3)米国市場では、序盤に発表された11月の米耐久財受注が予想外のマイナスとなったことや、11月の米新築住宅販売件数が市場予想を下回る結果となったことを受けて、ドルは序盤から上値の重い動きとなった。しかし、米主要株価指数が序盤から堅調な動きとなったこともあり、下値は限定的だった。欧米市場のクリスマス休暇を控えて市場参加者が少なくなっていることもあり、全般的に狭いレンジの動きとなった。特に、ドル/円は上下10銭と非常に狭いレンジだった。一方、英国のEU離脱問題に関する懸念が引き続き圧迫要因となり、ポンドは欧州時間から下落が続いた。ポンド/円は、欧州時間の142.52から141.17まで下落した。
本日のトピックス
本日は、クリスマス・イブでドイツ、イタリア、ブラジル市場などが休場となることや、米国の主要市場が短縮取引となることもあり、海外勢の市場参加者が少なくなることに加え、主要な経済指標の発表もないことから、引き続き限定的な動きが予想される。ただ、薄商いの中ではヘッドラインなどを受けて急な動きとなるケースもあることから注意も必要だろう。
12/24の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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0:00 | 米国 |
12月リッチモンド連銀製造業指数
リッチモンド連銀製造業指数は、米国の12連邦準備銀行の1つであるリッチモンド地区連銀が発表している製造業指数。1993年から算出が開始されており、NY連銀、フィラデルフィア連銀が発表する指数と合わせて製造業の景況を確認できる。管轄はウェストバージニア州、サウスカロライナ州、ノースカロライナ州、バージニア州、メリーランド州、ワシントンDCなど。管轄地域は米国内生産の9.1%を占める。
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1 | -1 |
前回は、市場予想を下回り、2ヵ月ぶりのマイナスに低下した。今回は、プラス改善が予想(+1)されているものの、今年ここまでの平均が+3(昨年は+16)であることから、予想通りの結果でも好感はされないだろう。 |