お知らせ
※ 9/9-13 の「マーケットトピックス」は、諸事情により休刊とさせていただきます。
前営業日トピックス
東京市場では、序盤から小動きの展開となったものの、日経平均株価が上昇して始まり、上げ幅を拡大したことに加え、米中が10月前半にワシントンで通商協議開催との報道が好感され、ドル円・クロス円は一段の上昇となった。ドル/円は一時106.75まで上昇したものの、その後はやや上値の重い動きとなった。ただ、海外時間に入り、改めて米中貿易問題の進展期待からドル円・クロス円は堅調な動きとなった。
米国市場では、序盤に発表された8月の米ADP雇用統計やISM非製造業景況指数が市場予想を上回る結果となり、米経済の先行き懸念が後退したことも押し上げ要因となり、ドル円・クロス円は堅調な動きが続いた。ドル/円は、一時107.23まで上昇し、8/2以来の高値を付けた。上昇一服後はやや下落したものの、終盤まで底固い動きが続いた。一方、米株式市場では、ダウ平均が一時前日比480ドル高まで上昇、その後はやや下げ幅を縮小したものの372ドル高で終了し、7/31以来約1ヵ月ぶりの高値となった。ハイテク株中心のナスダックは、139ポイント高で終了した。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)前日の海外市場の堅調な動きが一服し、序盤からドル円・クロス円は小動きの展開となった。また、日経平均株価が堅調な展開で始まったことが好感され、堅調な動きとなった。その後、米中が10月前半にワシントンで貿易協議開催との報道を受けて、米中協議が進展するとの期待感からドル円・クロス円は一段の上昇となった。ドル/円は106.75まで上昇し、8/15以来半月ぶりの高値を付けた。
(2)上昇一巡後は、やや上値の重い動きとなったものの、日経平均株価が一時前日比500円超の上昇となったこともあり、底固い動きとなった。ただ、米国債利回りが低下したしたことや、前日大幅上昇となり、この日も序盤から堅調な動きとなっていた香港ハンセン指数がマイナス圏に下落し、下げ幅を拡大したこともあり、ドル円・クロス円はやや上値の重い動きとなった。
(3)欧州主要株価指数が堅調な展開で始まったことや、米中閣僚級協議の開催で貿易問題の進展期待が高まったことが改めて材料視されて底固い動きが続いた。NY市場では、8月のADP雇用統計や米ISM非製造業景況指数が市場予想を上回る結果となり、米経済の先行き懸念が後退したことが株価を押し上げる要因となり、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。ドル/円は、米10年債利回りが1.5044%から1.5891%まで上昇したことも加わり、一時107.23まで上昇して8/2以来の高値を付けた。一方、英国の合意なきEU離脱のリスクが後退したことが引き続き材料視されてポンドは底固い動きが続き、対円で8/1以来、対ドルで7/29以来の高値を付けた。上昇一服後はやや下落したものの、終盤まで底固い動きが続いた。
本日のトピックス
米中貿易問題に関する報道で一喜一憂する展開が続いているが、ともに追加関税を発動していることもあり、協議再開の報道は好感されたものの、両国がどの程度歩み寄れるのかは依然として不透明であるため、今後も引き続き動向が注目される。また、来週にはECB理事会を控えているほか、英EU離脱を巡る不透明感も完全には払拭できない状況にある中、再来週にはFOMCや日銀政策会合も控えており、金融政策に関する思惑も交錯する展開となることから、慎重に方向性を見極めたい。
本日の米国市場では、米雇用統計の発表が予定されている。冴えない指標結果が続いたこともあり、製造業の雇用に影響が出る可能性も指摘されている。また、昨日発表されたADP雇用統計では雇用者数の伸びが4月以来の高い伸びとなったものの、ISM非製造業景況指数の雇用が2017年3月以来の低水準に落ち込んだことから、非農業部門雇用者数の伸びに影響している可能性もあり、結果が注目される。予想と大きく乖離するようなら、反応が大きくなる可能性もあるが、予想の範囲内の結果なら変動幅も限定的と予想される。
9/6の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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21:30 | 米国 |
8月非農業部門雇用者数
非農業部門に属する事業者の給与支払い帳簿をもとに集計された雇用者数。農業以外の産業で働く雇用者であり、経営者や自営業者は含まれない。
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16.0万人 | 16.4万人 |
前回は、市場予想通りの結果となり、着実なペースでの増加となり、労働市場の堅調さが示された。今回は、前回から若干の減少が予想されているものの、今年のここまでの平均が+16.5万人であることから、予想の範囲内の結果なら、反応は限定的と考えられる。 |