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2024-11-13 01:26:39

マーケット > レポート > マーケットトピックス 2019年5月29日

マーケットトピックス 2019年5月29日

前営業日トピックス

東京市場では、前日英米市場が休場だったことで、新規材料に乏しい中、実需のドル買い観測に加え、日経平均、中国株などアジア株の底固い動きが影響し、ドル/円は一時109.63まで上昇した。ただ、休場明けの海外市場の動きを見極めたいとの思惑もあり、ドル円・クロス円は底固い動きが続いたものの、中国株が終盤にマイナス圏まで下落したことや、欧州主要株価が軟調な展開で始まったことが影響し、ドル円・クロス円は上値の重い動きとなり、ドル/円109.21まで下落した。
米国市場では、米消費者信頼感指数が市場予想を上回り、昨年11月以来の高水準となったことや、米主要株価が序盤から堅調な動きとなったことを受けて、ドル円・クロス円は序盤から底固い動きとなった。その後、米国債利回りが低下したことや、米主要株価指数が下落に転じて下げ幅を拡大したことを受けて、ドル円・クロス円は上値の重い動きが続いた。一方、欧州議会選挙でEU懐疑派が議席を獲得したことや、EU財政規律違反を巡るイタリアと欧州委員会の対立が懸念され、ユーロは上値の重い動きが続いた。

米ドル/円

※出所:FX総合分析チャート10分足

(1)前日の米国市場が休場だったことからで規材料に乏しく、序盤からドル円・クロス円は小動きの展開となったものの、日経平均株価が堅調な動きとなったことを受けて、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。さらに、本邦輸入企業や機関投資家のドル買い観測も下支え要因となり、ドル/円は一時109.63まで上昇した。

(2)買い一巡後、上昇していた日経平均株価が上げ幅を縮小したことや、米10年債利回りが2.314%から2.304%まで低下し、2017年10月以来の低水準となったことが影響し、ドル円・クロス円はやや軟調な動きとなった。午後には日経平均株価が再び底固い動きとなったことも影響した。その後、序盤から堅調な動きが続いた中国株がマイナス圏まで下落するなど、上値の重い動きとなったことや、欧州主要株価指数が軟調な動きとなったことも加わり、ドル円・クロス円は上値の重い動きとなった。

(3)5月の米消費者信頼感指数が市場予想を上回り、昨年11月以来の高水準となったことや、米主要株価が序盤から堅調な動きとなったことを受けて、ドル円・クロス円は序盤から底固い動きとなった。

(4)ダラス連銀製造業活動指数が予想に反してマイナスとなったことで、米国の製造業に対する懸念が広がったことや、米10年債利回りが1年7ヵ月ぶりの水準に低下したこと、さらに米主要株価指数が下落に転じ、下げ幅を拡大したことも影響し、ドル円・クロス円は上値の重い動きとなった。一方、欧州議会選挙で親EU派が多数派となったことで安心感が出ていたが、EU懐疑派も議席を獲得したことから、一部で懸念も出ている。また、EU財政規律違反を巡るイタリアと欧州委員会の対立も材料視され、ユーロは上値の重い動きが続いた。

本日のトピックス

東京市場では、やや新規材料に乏しいことから、アジア市場の株価の動きが注目される。また、欧州では、フランスのGDPやドイツの雇用統計の発表が予定されており、こちらの結果にも注目したい。
米国市場では、5月リッチモンド連銀製造業指数の発表が予定されている。先に発表されている5月のNY連銀製造業指数やフィラデルフィア連銀製造業指数が予想外の上昇となったものの、先週発表された5月の製造業PMIが2009年9月以来の低水準、昨日のダラス連銀製造業活動指数が昨年12月以来の低水準になるなど、ともに予想外の大幅低下となったこともあり、結果が注目されている。また、本日は7年債入札が予定されており、昨日の米2年債入札では、最高落札利回りが1月以来の低水準、5年債入札では2017年10月以来の低水準となっており、ドルの圧迫要因となったことから、注目したい。

5/29の注目材料

時間 国・地域 経済指標・イベント 予想 前回
23:00 米国

5月リッチモンド連銀製造業指数

リッチモンド連銀製造業指数は、米国の12連邦準備銀行の1つであるリッチモンド地区連銀が発表している製造業指数。1993年から算出が開始されており、NY連銀、フィラデルフィア連銀が発表する指数と合わせて製造業の景況を確認できる。管轄はウェストバージニア州、サウスカロライナ州、ノースカロライナ州、バージニア州、メリーランド州、ワシントンDCなど。管轄地域は米国内生産の9.1%を占める。
6 3
前回は、市場予想を下回り、2ヵ月連続の低下となり、3ヵ月ぶりの低水準に落ち込んだ。今回は、前回からの改善が予想されているが、先に発表された5月のNY連銀指数、フィラデルフィア連銀指数は、ともに予想以上の大きな伸びとなったことから、期待感がある。しかし、先週発表された製造業PMIが大きく低下したこともあり、予想を難しくしており、結果が注目される。
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