前営業日トピックス
東京市場では、日経平均株価が序盤から堅調な動きとなったことや、実需のドル買い・円売り観測も加わり、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。その後、米長期金利が2.635%から2.614%まで低下したことや、米国との核協議停止を検討との北朝鮮高官の発言が報道されたことを受けて、リスク回避の動きが意識され、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。
米国市場では、NY連銀製造業景気指数、鉱工業生産がともに市場予想を下回る結果となったことや、米国債利回りが低下したことも加わり、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。その後は、ミシガン大学消費者信頼感指数が市場予想を上回る結果となったことや、一時下落していたダウ平均株価が堅調な動きとなり、上げ幅を拡大したことを受けて、ドル円・クロス円は底固い動きとなった。
米ドル/円

※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)日経平均株価が堅調な動きとなったことや、週末の五・十日であることで、仲値公示にかけて輸入企業によるドル買い観測も加わり、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。さらに、日銀金融政策決定会合を控えて、緩和長期化への思惑も下支え要因となった。
(2)中国の李首相が、中国経済は新たな下振れ圧力に直面との見方を示したことや、日銀が金融政策の現状維持を発表したことを受けて、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。さらに、北朝鮮の外務省高官が米国との核協議の停止を検討しているとの報道を受けて、ドル円・クロス円は下落した。
(3)日経平均株価が上げ幅を拡大したことや、米10年債利回りが2.614%から2.633%まで上昇したことを受けて、ドル円・クロス円は底固い動きが続いた。
(4)米国のNY連銀製造業景気指数、鉱工業生産がともに市場予想を下回る結果となったことや、指標低調で米国の利上げ停止が長期化するとの観測を背景に米10年債利回りが2.633%から2.578%に低下したことも加わり、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。その後は、ミシガン大学消費者信頼感指数が市場予想を上回る結果となったこともあり、底固い動きが続いた。
本日のトピックス
週明けで新規材料に乏しい中、また週央に米FOMCや英国の離脱協議提案の再採決を控えており、様子見ムードから小動きの展開が考えられる。米国市場では、NAHB住宅市場指数の発表が予定されており、住宅市場の先行指標となる指標であることから、結果に注目したい。当該指標は、12月に2015年5月以来の低水準となったが、その後は改善が続いており、引き続き住宅詩市場の改善が続くのか注目されている。
3/18の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
---|---|---|---|---|
23:00 | 米国 |
3月NAHB住宅市場指数 ![]()
NAHB住宅市場指数は、全米住宅建築業者協会(NAHB)が加盟業者を対象にした一戸建て住宅の販売状況調査を基にした指数。50が判断の基準となり、50を下回ると住宅建設業者の多くが現況を「悪い」と見ていることを示すことから、住宅市場の先行指標となる。
|
63 | 62 |
前回は、市場予想を上回る結果となり、12月に2015年5月以来の低水準となってから2ヵ月連続の上昇となった。現況、先行、購入見込み客指いずれも大きく改善していることから、住宅市場の改善が示される結果となった。今回は、前回から更に改善が予想されており、引き続き改善が進むのか注目。 |