前営業日トピックス
東京市場では、前週末の海外市場の流れを受けて、やや上値の重い展開で始まった。序盤から、利益確定の動きに加え、上昇して始まった日経平均株価が上げ幅を縮小したことが影響し、ドル円・クロス円は上値の重い動きが続いた。その後、中国の経済指標の結果を受けて、上昇する場面もあったが、上昇は一時的で引き続き上値の重い動きが続いた。
米国がキング牧師の記念日の祝日で主要市場が休場となったことから、ドル円・クロス円は序盤から小動きの展開となった。一方、注目された英国のEU離脱協定案の代替案の発表では、具体的な計画が示されなかったが、党派を超えた協議を継続する姿勢を示したこともあり、ポンド買いとなる場面もあった。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)先週末の海外市場で堅調な動きとなった流れが一服し、序盤からやや上値の重い展開で始まった。そして、堅調な展開で始まった日経平均株価が上げ幅を縮小したことを受けて、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。
(2)中国のGDPの伸び率が前回結果から低下したものの、市場予想と一致したことや、小売売上高、鉱工業生産の一部が前回から伸びたことなどもあり、ドル円・クロス円は上昇に転じた。午後に入り、日経平均株価が上値の重い動きが続いたことや、中国株が上げ幅を縮小したことから、ドル円・クロス円も上値の重い動きが続いた。また、欧州主要株価指数も小幅ながら軟調な動きとなったことも影響した。
(3)米国市場は、Martin Luther King Day(キング牧師の記念日)のため主要市場が休場となり、ドル円・クロス円は小動きの展開となった。その中で注目された英国のEU離脱協定案の代替案発表では、メイ英首相が北アイルランドとの国境問題について具体的な計画を示さなかったものの、交渉期限延期、新たな国民投票に対しては否定的な考え方を示した。ただ、協議を継続し、議会などとより向き合っていく姿勢を示したことを受けて、ポンドが買われる場面もあった。
本日のトピックス
前日の米国市場が休場だったことから新規材料に乏しく、東京市場では株価の動きに左右される展開が予想される。英国のEU離脱案の代替案も大きな変更がなく、今後の協議次第であると考えられるため、関連する報道や要人発言に影響を受けやすくなるだろう。そして、1/29の採決までその流れが続く可能性が考えられる。
休場明けの米国市場では、中古住宅販売件数の発表が予定されており、結果が注目される。最近は、米経済指標の悪化が目立っており、米経済の鈍化懸念も出ていることから、引き続き改善となり、悪化が続いた住宅市場の改善の兆しが見られるのか注目したい。
1/22の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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0:00 | 米国 |
12月中古住宅販売件数
中古住宅販売件数は、所有権が移転した中古住宅の販売件数であり、米国の景気動向を見る上で重要視されている経済指標の一つである。所得やローン金利の動向に影響を受けることから、ローン金利動向やローン申請件数と関係も深い。
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524万件 | 532万件 |
前回は市場予想を上回り、2015年11月以来の低水準となった9月から2ヵ月連続で増加となった。販売価格の上昇が落ち着いたことや、在庫が増加したことが影響し、西部以外の地区で伸び幅が拡大した。今回は、前回からの減少が予想されているが、3ヵ月連続の増加となり、住宅市場の改善が示されるのか、あるいは本格的な改善にはまだ時間がかかるとの見方が広がるのか注目したい。 |