前営業日トピックス
東京市場では、海外市場で2週間ぶりに107円台まで上昇した流れが一服し、序盤は利益確定の動きが先行した。そして、上昇して始まった日経平均株価が一時マイナス圏まで下落したことが影響し、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。
米国市場では、米経済指標が一部で冴えない結果となったことを受けて、ドルは主要通貨に対して下落した。また、イースター休暇を控えて市場参加者が少なくなる中、米長期金利の低下を受けて、円買い・ドル売りが進んだことから、クロス円も軟調な動きとなった。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)海外市場終盤に107円台乗せとなったが、東京市場では利益確定のドル売りなどに押され、序盤は上値の重い動きが続いた。
(2)日経平均株価が堅調な展開で始まったものの、その後は上げ幅を縮小し、一時マイナス圏まで下落したことが影響し、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。ドル/円は、一時106.40まで下落したが、その後は値を戻した。しかし、イースター休暇前の利益確定売りや調整売りなどもあり、上値の重い動きが続いた。
(3)イースター休暇を控えて市場参加者が少なくなる中、シカゴ購買部協会景況指数やミシガン大消費者景況指数が市場予想を下回ったことを受けて、ドルは主要通貨対して下落した。また、イースターを控えて、月末と期末のドル買い需要が失速したことも影響した。そして、米長期金利が低下したことから、円買い・ドル売りが優勢となり、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。
本日のトピックス
英国やドイツ市場がGood Friday(聖金曜日)のため休場となるほか、米国市場では一部市場(株式・債券市場)が休場となることから、市場参加者が少なくなり、限定的な動きが予想される。ただ、薄商いとなることで、値動きが荒くなるケースもよくあることから、注意が必要だろう。
本日のトレードポイント
※出所:FX総合分析チャート 日足
豪ドル/円は、底固い動きが続いているが、ここから上昇への転換をトライするのか、再び失速してしまうのか見極めたい。
今週に入り、82円台を前にして上値の重い動きが続いており、上抜けられないことが心理的な圧迫要因となっている。目先は、ここを突破できるのか注目したい。ただ、突破後に再び81円台に落ち込むようなら、心理的には下振れに対する警戒感が強まるだろう。そのため、82円台で維持できるかどうかもポイントとなる。
相場の方向性を示すとされる一目均衡表の基準線は、4/17まで現状の82.506で横ばいが続く(80.50を下回らないことが条件)ことから、82円台乗せとなった場合、次の重要なポイントとなる。(前回は完全に抜けきれずに失速)
上値のポイント
(1)82.00(心理的レジスタンス)(2)82.51(基準線)、82.57(重要レジスタンス)(3)82.97(レジスタンス)
下値のポイント
(1)81.47(サポート)(2)80.76(サポート)(3)80.50(直近安値)