前営業日トピックス
海外市場の円買いが一服し、序盤から小動きの展開となった。仲値公示近辺では、ドル買いの動きからドル/円は上昇する場面もあったが、その後は再び上値の重い動きとなった。午後にはドル売り・円買いが加速し、ドル/円は1年3ヵ月ぶりの105円台を付けた。その後は、105円台での値頃感の買い戻しも入り、比較的堅調な動きが続いた。
米国市場では、主要な経済指標が軒並み良好な結果となったことから、ドルは主要通貨に対して上昇となった。ドルは、その後は下落する場面もあったが、終盤まで堅調な動きとなった。一方、クロス円は終盤まで軟調な動きが続いた。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)旧正月で中国、シンガポール、香港、台湾、韓国、フィリピンなどの市場が休場となっており、薄商いが予想されており、序盤は小動きの展開となった。そして、麻生財務相が「特別に介入が必要なほどの水準ではない」と発言したことを受けて、円が買われる場面もあった。ただ、仲値公示にかけては、比較的底固い動きとなった。
(2)仲値公示通過後は再び円買いとなったものの、106.00手前では底固い動きが続いた。その後、106円台を割り込むと、円買い・ドル売りが加速し、ドル円・クロス円は一段の下げとなった。特に、ドル/円は、一時105.55まで下落し、2016/11/10以来の安値を付けた。
(3)値頃感のドル買い戻しから、ドルは主要通貨に対して堅調な動きとなった。ただ、クロス円は、米国債利回りの低下を受けた円買いも影響し、上値の重い動きとなった。
(4)米住宅関連の経済指標や、ミシガン大学消費者信頼感指数が予想を上回る結果となったことから、ドルは堅調な動きとなった。その後、ドル/円は一時下落する場面もあったが、終盤まで比較的堅調な動きとなった。ただ、クロス円は、日米の金利差縮小観測に伴う円買いに押され、上値の重い動きが続いた。
本日のトピックス
本日は、中国、香港市場が休場となることから、アジア市場では引き続き薄商いが予想され、値動きが荒っぽくなる可能性が考えられる。また、米国市場は、プレジデンツ・デーにより、株式や国債のほかNYMEXを含むCMEグループの各取引市場が終日休場となる。このことから、海外市場でも薄商いとなり、小動きが続く可能性があるものの、値動きの荒い展開となることにも警戒が必要だろう。
本日のトレードポイント
※出所:FX総合分析チャート 日足
ドル/円は、108.28を完全に下抜けて一段の下落となり、2016年11月以来の105円台まで下落した。108.28を下抜けたことによる下値目標の計算値は105.38であることから、ほぼ近いところまで下落している。ここから反転となり、値を戻すのか、再び下落に転じ、更に一段の下落となるのか注目したい。
一目均衡表の基準線を見てみると、105.55を下回らなければ、22日までは現行の108.51で横ばいが続き、その後23日〜27日(108.39〜108.02)までは低下が続く。
上値のポイントは
(1)107.00(レジスタンス) (2)108.28(レジスタンス) (3)108.51(基準線、金曜日には108.39)
下値のポイントは
(1)105.55(直近安値)、 (2)104.80(サポート) (3)104.20(下値目標の計算値)