前営業日トピックス
東京市場では、前日の欧米市場が休場だったことや、本日のオーストラリア、ニュージーランド、香港のほか、欧州主要市場の休場に伴い、序盤から値動きは限定的となり、方向感に乏しい展開が続いた。仲値公示近辺にかけては、ドル円・クロス円が堅調な動きとなる場面もあったが、値動きは一時的だった。その後は、狭いレンジ内の動きが続いた。
米国市場では、休場明けで薄商いの中、米国債利回りが低下したことを受けて、ドルが主要通貨に対して軟調となった。
米ドル/円

※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)前日の海外市場が休場だったことから、序盤は小動きの展開で始まった。序盤に、日銀が10/30・31開催分の金融政策決定会合の議事要旨を公表し、現時点で追加緩和を行うべきではないとの認識が共有されたことが明らかとなったが、市場の反応は限定的だった。また、仲値公示近辺にかけて輸入企業のドル買い・円売りが入り、ドル円・クロス円はやや押し上げられた。一方、ズマ大統領の退陣が前倒しされるとの観測を材料に、南ア・ランドは主要通貨に対して上昇し、対円では2015年10月以来2年2ヵ月ぶりの高値を付けた。
(2)仲値通過後はフローも少なく、小動きの展開が続いた。また、午後に入り日経平均株価が下げ幅を拡大したこともあり、ドル円・クロス円は上値の重い動きが続いた。そして、ドイツや英国市場が休場だったことも影響した。
(3)米国債利回りの低下や、株価が軟調となったことを材料に、ドルは主要通貨に対して軟調な動きが続いた。また、円もドル以外の主要通貨に対して上値の重い動きとなった。
本日のトピックス
本日は、オセアニアや香港、英国、ドイツ市場などが休場明けとなるものの、新規材料に乏しく、また年末年始は海外市場で再び三連休になることから、年明けまでは積極的な売買が手控えられる可能性が考えられる。
また、米国市場では、主要な経済指標の発表が予定されているものの、市場参加者が少ないことや、年末年始は再び三連休になることもあり、積極的な売買は見送られる可能性が高いと考えられる。ただ、薄商いのため、急なフローが入る場合には、予想以上に大きな動きとなる可能性もあることから注意したい。
12/27の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
---|---|---|---|---|
0:00 | 米国 |
12月消費者信頼感指数 ![]()
消費者信頼感指数は、米国のCB(Conference-Board=コンファレンスボード「全米産業審議委員会」)という民間の調査機関が発表する消費者マインドを指数化したもの。5,000人の消費者にアンケート調査を行い、現在と半年後の景況感、雇用、所得の項目で回答した結果を指数化している。
|
128.0 | 129.5 |
前回は、市場予想を大きく上回り、2000年11月以来の高水準となった。また、現況指数は2001年6月以来、期待指数も2000年9月以来の高水準となるなど、株高や年末商戦が好調であることを背景に、消費者が来年も米経済は良好なペースが続くと期待していることが伺える。今回は、前回から若干の低下が予想されているが、引き続き高水準が維持されることから、相場に影響する程ではないだろう。 |