前営業日トピックス
東京市場では、海外市場で米長期金利が急低下して下落した流れが依然強く、ドル/円は早朝の108.40円前後から下落を始めた。仲値以降はやや反発したがドルの上値は重く、東京市場後半に、北朝鮮情勢への警戒感が高まり出したことで107.60円近辺まで下落した。ロンドン時間には、北朝鮮の建国記念日を翌日に控えて、リスク回避的な円買いが優勢になる場面が見られ、ドル/円はさらに下げ幅を拡大した。
ニューヨーク時間に入ると、米国債利回りが上昇したことで、ドル買いとなり一時108円ちょうど近辺まで値を戻したが、北朝鮮の建国記念日を控え、リスク回避のドル売りが再び強くなったことで、107.70円台まで値を下げ、107.70〜80円台でのもみ合いで取引を終えた。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)海外市場で米長期金利が急低下して下落した流れが依然強く、ドル/円は早朝の108.40円前後から下落を始めた。、仲値以降はやや反発したが、ドルの上値は重く、東京市場後半に、北朝鮮情勢への警戒感が高まり出したことで107.63円まで下落した。
(2)北朝鮮の建国記念日を翌日に控えて、リスク回避的な円買いが優勢となる中、ドル/円はさらに下げ幅を拡大。また前日のECB理事会でのドラギECB総裁会見からユーロ買いが優勢な中、相対的にドルが売られたこともドル/円の下落に拍車をかけ、107.32円まで値をさげた。
(3)東京時間中に、一時2.01%台まで低下した米国10年債利回りが2.07%台まで上昇したことから、ドル買いとなり一時108.07円まで値を戻した。この時、ダドリー・NY連銀総裁が講演の中で、景気判断や利上げに対して慎重な姿勢を示す発言を行ったが、材料視されなかった。ロンドン市場の終盤に差し掛かると9/9の北朝鮮の建国記念日を控え、リスク回避のドル売りが再び強くなったことで、107.70円台まで値を下げた。
(4)週末のポジション調整が終わるとドル/円は107.70〜80円台でもみ合いとなった。
本日のトピックス
本日は、北朝鮮が建国記念日を終えて、次なる軍事行動を起こす、もしくは軍事行動を示唆する可能性が高いため、北朝鮮関連のニュースやそれに伴う各国要人の発言には改めて注意したい。また、目立った経済指標の発表はないが、欧州議会の本会議が始まることから、欧州各国要人の発言には注目したい。
ニューヨーク時間には、米国3年債入札があり、北朝鮮の軍事行動により緊張感が高まっていることから、入札状況によってドル/円の値動きに大きく影響する可能性があるため注意が必要。