前営業日トピックス
東京市場では、北朝鮮の9/3の核実験実施を受け、前週末のNY終値からドル/円は大きく円高側に窓を開けてスタートしたが、オープン後にドルの買戻しが入り、レンジでの取引が続いた。ロンドン市場では、韓国メディアから伝わった北朝鮮報道により再び緊張感が高まりドルが売られ、円、スイスフランなどが買われた。
NY時間には、国連安保理の緊急会合が開かれ、北朝鮮に対する制裁について協議され、米国連大使から早期制裁に言及した発言が出たものの、米国がレーバーデーの祝日だったこともあり、市場が閑散としており大きな動きとはならなかった。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)北朝鮮による核実験実施の報道により、ドル/円が週末終値から64銭安でスタート。オセアニア市場で109.39円まで下落する場面もあったが、ドルの買い戻しが入ったことで、一時109.93円まで上昇した。仲値公示を過ぎると、109.70〜90円のレンジで推移した。
(2)北朝鮮が、ICBM級の弾道ミサイル発射を準備をしている可能性があるとの韓国総合ニュースの報道によりドル円は再び下落へ。109.79円から109.43円まで値を下げた。その後は追加報道が無かったこともありドル円は109.60円台での狭いレンジで推移した。
(3)国連安保理の緊急会合でヘイリー・米国連大使から、早期に制裁強化の措置を取るべきとの発言がありドル/円は109.50円台から109.65円まで小幅に上昇したが、再び109.49円まで下落。LDNフィキシング後に再び買い戻された。
(4)レーバーデーの祝日で米国主要市場が休場だったことから、主要通貨は狭いレンジ内の動きが続いた。
本日のトピックス
東京市場では、中国の財新メディア非製造業PMIや豪州の経常収支、豪中銀政策金利の発表が予定されている。前月に引き続き、豪中銀の声明で豪ドル高けん制発言には注意が必要。また、ロンドン市場には、欧州主要国の非製造業PMIが発表される。
また米国では、米国の7月製造業受注指数、7月耐久財受注の発表、そして、ブレイナードFRB理事やカシュカリ・ミネアポリス連銀総裁の講演が予定されている。本日は米国が祝日明けとなることもあり経済指標、要人発言に注目したい。
9/5の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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23:00 | 米国 |
7月 耐久財受注(前月比)
耐久財受注(Durable Goods Manufacture's Orders)は、米国の耐久財(耐久年数3年以上)の新規受注額を集計した指標であり、設備投資の先行指標として注目されている。特に、変動の大きい輸送用機器などを除いた受注額が民間の設備投資の先行指標として注目されている。
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1.0% | -6.8% |
前回発表の耐久財受注では、2014年8月以来の大幅なマイナスとなったが、今回は市場予想が+1.0%とプラス予想となっている。前回大幅に減少した民間航空機や、昨年5月以来の大幅マイナスとなった自動車が回復するかどうかが注目されている。また、輸送機を除く耐久財受注は前回の発表で増加している事から、今回もプラスが継続するかにも注目。 |