前営業日トピックス
東京市場では、安倍首相とトランプ米大統領の電話会談の内容が伝わったが、北朝鮮への圧力強化に向けて日米韓が緊密に連携することを確認したが、経済分野の議論はなかったとの報道を受けて、マーケットの反応は限定的だった。その後は、日経平均株価がプラス圏を維持したことや、欧州主要株価が堅調な動きとなったことを受けて、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。
米国市場では、製造業関連の経済指標が市場予想を上回る結果となったことを受けて、ドルは堅調な動きとなった。また、米ダウ平均株価が一時取引時間中の最高値を更新する動きとなったことも影響し、クロス円も堅調な動きとなった。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)安倍首相とトランプ米大統領が電話会談するとの報道を受けて、序盤はやや様子見ムードから小動きの展開が続いた。また、6月の日銀短観が発表されたが、市場の反応は限定的だった。
(2)日経平均株価がプラス圏を維持していたことや、米国債利回りが上昇したことを受けて、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。また、6月の中国製造業PMIが景気拡大と縮小の判断基準となる50を2ヵ月ぶりに上回ったことも影響した。
(3)新規材料に乏しい中、欧州の主要株価が軒並み堅調な動きとなったことを受けて、ドル円・クロス円は堅調な動きが続いた。
(4)米ISM製造業景況指数が2014年8月以来の高水準となったことや、米株価が堅調な動きとなったこと、また米国債利回りが上昇したことも加わり、ドルが堅調な動きとなり、クロス円も上昇となった。米ダウ平均株価は、一時取引時間中の最高値を更新する場面もあった。なお、米株式市場や債券市場が、独立記念日前日で短縮取引となったことから、その後は小動きの展開が続いた。
本日のトピックス
東京市場では、日本の主要な経済指標の発表がないものの、欧州主要株価やダウ平均株価が上昇したことを受けて、日経平均株価も堅調な動きとなるようなら、引き続きドル円・クロス円は底固い動きも考えられる。ただ、米国市場が独立記念日で休場となることから、一方的な動きにはなり難く、限定的な動きも考えられる。また、豪中銀の政策金利発表が予定されており、政策金利の据え置きがコンセンサスとなっているが、声明などの文言に変化がある場合や、当局者の発言内容に反応する可能性もあることから注目したい。