前営業日トピックス
東京株式市場が軟調な動きとなったことを受けて、111.37円から始まったドル/円は一時110.95円まで下落する場面もあった。ロンドン時間に入っても、軟調なロンドン株式市場の流れを受けて、111.10円台で推移していたが、NY時間になると原油価格が上昇したことで、米株高、ドル高の流れとなった。
また、新規失業保険申請件数は、予想を若干下回る結果となったが、労働市場の良好さを再確認したとの見方から、ドル/円は111.45円まで上昇した。NY時間には、パウエルFRB理事の議会証言や、ブラード・セントルイス連銀総裁の発言、米30年国債の入札などがあったが、材料視されることはなかった。
NY原油がプラス圏で推移する中、上院共和党がまとめた医療保険制度改革法(オバマケア)代替法案が公表されたことを受け、ヘルスケア関連の株価が上昇し、NY株式市場は堅調に推移していたが、引けにかけてNYダウがマイナス圏に入るとドル/円は111.25円まで下落した。
米ドル/円

※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)111.37円から始まったドル/円は111.45円の高値を付けた後、東京株式市場が軟調な動きとなったことを受けて、前引けまでに110.95円まで下落した。
(2)ロンドン時間後半に原油価格が上昇したことで、米株高、ドル高の流れとなり新規失業保険申請件数は、予想24万件に対して結果は24.1万件となり、予想を若干下回る結果となったが、労働市場の良好さを再確認したとの見方から、ドル/円は111.45円まで上昇した。
(3)NY原油がプラス圏で推移する中、上院共和党がまとめた医療保険制度改革法(オバマケア)代替法案が公表されたことを受け、ヘルスケア関連の株価が上昇し、NY株式市場は堅調に推移したことがドル/円相場の下支えとなった。
(4)NY株式市場が堅調に推移していたが、引けにかけて上院共和党のオバマケア代替法案が保守派の反発を受けていること、また、北朝鮮のミサイル実験の報道が入ったことでNYダウが売られマイナス圏に入った。ドル/円は111.25円まで下落した。
本日のトピックス
本日は、欧州時間にユーロ圏とドイツ、フランスの経済指標の発表があり、欧州株式市場に影響が出るのか注目。米国市場では、日本時間午前0時15分にブラード米セントルイス連銀総裁の発言、1時40分にメスター米クリーブランド連銀総裁の発言、3時15分にパウエル米FRB理事の発言が予定されている。地区連銀総裁の発言で今後の利上げペースについて言及する可能性があると予想されているが、マーケットで利上げ期待がやや後退している中、発言を受けた動きに注目。
6/23の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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23:00 | 米国 |
5月新築住宅販売件数 ![]()
新築住宅販売件数は、米国内で販売された新築住宅件数(売買契約締結時点)を集計した経済指標であり、地域別の販売件数や販売価格、一戸建やコンドミニアム、集合住宅を含めた数字も発表されている。そして、景気動向の先行を見る上で注目されている指標の一つである。
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59.0万件 | 56.9万件 |
前回4月の結果が大幅減少となったが、3月が2007年以来の高水準だったことへの反動との見方が強く、今回の市場予想は前回から増加が予想されている。特に西部地区が大幅減少となったため今回、西部地区がどこまで回復するかも注目。 |