前営業日トピックス
英国の総選挙の出口調査で、与党保守党が過半数を獲得できないとの調査結果を受けて、ポンドが主要通貨に対して大きく下落した。しかし、他通貨への影響は限定的だった。その後は、日経平均株価が堅調な動きとなったことが影響し、ドル円・クロス円は堅調な動きとなったが、午後には上げ幅を縮小する動きとなり、やや上値の重い動きも見られた。そして、欧州の株価上昇や、米国債利回りの上昇を受けて、ドル円・クロス円は堅調な動きが続いた。
米国市場でも序盤堅調な動きが続いたものの、終盤に主要株価がマイナス圏に下落したことや、米国債利回りが低下したことも影響し、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。
米ドル/円

※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)英下院総選挙(定数650)の投票終了後に明らかにされた出口調査で、メイ首相率いる与党・保守党が314議席となり、過半数には届かない見込みとの報道を受けて、英ポンドが急落となった。ドル円やその他のクロス円は若干影響が出たものの、大きな動きにはならなかった。
(2)日経平均株価が小高く寄り付いた後、上げ幅を拡大する動きとなったことを受けて、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。また、米FBI前長官の議会証言が無難に通過したことから、ドルは堅調な動きとなった。
(3)午後に入り、日経平均株価が上げ幅を縮小する動きとなったことで、やや上値の重い動きが見られたものの、英国の総選挙の影響も一服したことや、米国債利回りの上昇が続いたことを受けて、円売りが優勢となった。
(4)欧州市場序盤にはやや上値の重い動きが続いたものの、米国債利回りが一段の上昇となったことや、株価が堅調な動きとなったこともあり、円売りが続いた。また、今週の重要なイベントが終了したことで、投資家がリスクを取る動きとなったことも円売りを後押しした。
(5)米アップルのネガティブな報道を受けて、ハイテク株を中心に下落となり、主要株価はマイナス圏まで下落した。また、米国債利回りが低下したことも影響し、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。
本日のトピックス
東京市場では、日本の主要な経済指標の発表が予定されており、結果を受けた株価の動きに注目したい。ただ、注目されていたイベントが終了したことで、やや一服感もあり、為替市場は限定的な動きも考えられる。
海外市場では、英国の政治関連の報道や動きには注目したい。また、米国市場では、主要な経済指標の発表もなく、FOMCを控えていることもあり、小動きの展開が考えられる。ただ、株価や米国債利回りの動きには影響を受けやすいことから、株価動向などには注目したい。