前営業日トピックス
東京市場では、海外市場で下落した反動から序盤のドル円・クロス円は値を戻す動きとなった。また、週末ということで実需のドル買いフローも活発となったことも加わり、堅調な動きとなった。その後は材料に乏しく、小動きの展開が続いたものの、欧州株の下落を受けて、欧州勢のドル売り・円買いの動きなどからドル円・クロス円は軟調な動きとなった。
米国市場でも、材料に乏しい中、大統領補佐官の辞任や閣僚候補の指名辞退などトランプ米政権の先行き不安を背景に、ドルは軟調な動きとなった。ただ、その後は週末で米国市場の3連休を控えていることから、限定的な動きが続いた。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)海外市場の下げが一服し、堅調な動きとなった。日経平均株価が下落して始まったものの、海外市場の動きから、ある程度の株安は織り込み済みであることや、実需のドル買いが比較的活発だったことから、仲値公示前後までドル買い・円売りが続いた。
(2)材料に乏しく、株価はレンジ内の動きが続いたことや、週末であることから限定的な動きが続いた。
(3)欧州主要株価が軒並み下落したことを受けて、投資家のリスク回避の動きから比較的安全な通貨とされる円を買う動きが強まった。
(4)ドルの買い戻しが入り、値を戻す動きが見られたものの、トランプ米政権の政策運営を巡る先行き不透明感から、比較的安全な資産とされる円を買ってドルを売る動きが広がった。しかし、3連休を控えて市場参加者も少なくなり、終盤まで限定的な動きが続いた。
本日のトピックス
東京市場では、週明けで限定的な動きが予想される。序盤に日本の1月の貿易収支の発表があるが、予想通りの赤字となるようなら、ドル/円は比較的堅調な動きとなる可能性も考えられる。また、新規材料に乏しい中、アジアや欧州の株価の動きに影響を受ける可能性も考えられる。先週末の米株価は、終盤に前日比プラス圏に戻して終了していることから、この流れを引き継いだ動きとなるのか、株価の動きに注目したい。また、米国市場はプレジデンツデーの祝日で主要市場が休場となることから、限定的な動きが続く可能性が考えられる。