前営業日トピックス
日本市場が休場で新規材料に乏しい中、前週末の米雇用統計の結果が引き続き好感され、ドルは堅調な動きとなった。その後、欧州の主要株価が軟調な動きとなったことや、米債券利回りの低下を背景に、円を買う動きとなった。米国市場は、新規材料に乏しい中、原油価格や米債券利回りの低下が続いたことを受けて、円買いが優勢となり、ドル円・クロス円は軟調な動きが続いた。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)東京市場が休場となり、新規材料に乏しい中、先週末の米雇用統計でインフレ加速の可能性が示されたことを背景に、ドル買いとなった流れを引き継ぎ、ドルは主要通貨に対して堅調な動きとなった。
(2)ドル買い一巡後は、欧州株価が下落したことや、米債利回りの低下などを受けて、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。
(3)米国市場では、主要な経済指標の発表がなく、米債券利回りの低下や原油価格が大幅下落となったことを受けて、投資家のリスク回避の動きが強まり、円を買う動きが優勢となった。
(4)115円台まで下落したものの、115円台では底固い動きが続いた。
本日のトピックス
東京市場では、休場明けとなることから、株式市場の動きなどに注目したい。また、中国の主要な経済指標の発表が予定されており、先週人民元の動きに注目が集まったことから、指標結果を受けた動きには注意したい。また、先週末の米雇用統計がまずまずの結果となり、ドルが上昇したものの、上値の重い動きが続いており、一旦調整が加速するとの懸念も一部で出始めていることから、サポートの下抜けなどには注意したい。また、米株式市場では、前日下落したものの、20000ドル台の大台突破するのかどうかが依然として注目されており、株式市場の動きにも目が離せない。
1/10の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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0:00 | 米国 |
11月JOLT労働調査[求人件数]
JOLTS 労働調査(求人件数)は、米労働統計局が求人状況を測定するために実施する調査で、小売業や製造業など各業種の雇用データをもとに算出する統計。
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550.0万件 | 553.4万件 |
前回は、市場予想を上回る結果となったものの、10月からはやや低下となった。ただ、統計開始以来の高水準を維持した。今回は、前回を下回る結果が予想されているものの、550万件の大台を維持できるかが注目される。依然として高水準を維持していることから、大きく低下しなければ、反応は限定的だろう。 |
本日のトレードポイント
※出所:FX総合分析チャート 1時間足
ドル/円は、一目均衡表の雲を下抜けており、三役逆転((1)転換線が基準線を下抜け、(2)雲を下抜け、(3)遅行スパンが価格帯を下抜ける)の形状となっており、軟調な動きが続く可能性も考えられる。オシレーターのMACDでは、両線下向きだが、乖離幅が縮小傾向である。このまま縮小傾向が続き、両線がクロスとなるようなら、一旦値を戻す展開も考えられるが、再び拡大するようなら、一段の下げとなる可能性もあるだろう。目先の下値は、重要サポートの115.08、ここを下抜ける場合には一段の下げが考えられる。次の下値ポイントは、114.76と考えられる。一方、上値のポイントはレジスタンス116.29、雲下限ラインの116.30近辺がポイントとなり、ここを上抜ける場合には一段の上昇も考えられる。