前営業日トピックス
東京市場では、序盤に堅調な動きも見られたが、米長期金利の上昇が一服したことを受けて、日米の金利差縮小を意識した円買いが優勢となった。また、実需のドル売りも影響した。その後は、新規材料に乏しく、株価や金利市場の動きに左右される動きとなった。海外市場では、原油価格が下落したことが影響して上値の重い動きとなった。米国市場では、主要な経済指標の発表があったものの、反応は限定的となり、レンジ内の動きが続いた。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)ドルは実需関連のドル売りなどもあり、仲値公示に掛けてジリ安となった。その後は、上昇して始まった日経平均株価が上げ幅を縮小する動きとなったことから、上値の重い動きが続いた。
(2)低下した米長期金利が反転したことから、ドル買い・円売りとなったものの、材料に乏しい中、その後も金利の動きに連動する動きが続いた。
(3)欧州市場序盤から、上昇していた原油価格が下落に転じたことを受けて、上値の重い動きとなった。
(4)耐久財受注や、景気楽観指数が予想を上回る結果となったものの、原油価格の下落が続いたことや、米株価が序盤に軟調な動きとなったこともあり、ドル円・クロス円は上値の重い動きとなった。
本日のトピックス
米雇用統計が終了し、イタリアの国民投票の影響も一服したこともあり、昨日の海外市場と同様に、限定的な動きが考えられる。ドルは、来週のFOMCを控えて昨日からブラックアウト期間入りしたことから、主要経済指標の発表も反応は限定的だろう。また、ユーロは、イタリアの政局不透明感などを背景に、8日のECB理事会で資産購入の縮小に関する思惑なども出ており、様子見ムードが強まる可能性も考えられる。その中で、昨日も債券利回りの動きには敏感に反応していることから、株価や債券利回りの動きにも注目したい。
12/7の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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0:00 | 米国 |
10月JOLT労働調査[求人件数]
JOLTS 労働調査(求人件数)は、米労働統計局が求人状況を測定するために実施する調査で、小売業や製造業など各業種の雇用データをもとに算出する統計。
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550.0万件 | 548.6万件 |
前回は市場予想を下回る結果となり、2ヵ月連続で予想を下回る結果となった。4月や7月に付けた過去最高水準からは減少し、8月に次いで今年2番目の低水準となった。今回は、前回から若干増加が予想されており、再び550万件台に戻すのか注目したい。 |
本日のトレードポイント
※出所:FX総合分析チャート 日足
ドル/円は、日足ベースで一目均衡表の転換線近辺でサポートされており、目先ここを完全に下抜けるかどうかに注目したい(転換線は8日まで113.10)。オシレーターのMACDでは、両線がクロスしており、ここから乖離幅が縮小となる場合には、下げの形となることから、目先の動きに注目したい。