前営業日トピックス
東京市場では、前日の米国市場が休場となった影響から、新規材料に乏しく、序盤は小動きの展開となった。そして、日経平均株価が堅調な展開で始まり、一時1月5日以来の高値を付ける動きとなったことなどから、円売りが優勢となり、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。しかし、株価が上げ幅を縮小する動きとなり、マイナス圏に下落すると、円買い戻しの動きとなり、週末のポジション調整も加わり、ドル円・クロス円は一段の下げとなった。米国市場では、感謝祭の休場明けとなるが、祝日と週末に挟まれていることから、連休を取る向きも多く、市場参加者も少ないことから、限定的な動きが続いた。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)日経平均株価が上昇して始まり、堅調な動きとなったことから、ドル/円は連れ高となった。また高値を更新したことで、上げ足が早まった。仲値公示にかけては、実需筋の目立った動きは観測されなかった。
(2)日経平均株価は、一時1月5日以来の高値を付ける動きとなったものの、その後は週末の利益確定の動きなどから上げ幅を縮小し、一時マイナス圏まで下落したことから、円買い戻しの動きとなった。また、ファンドなどのポジション調整も入り、ドル円・クロス円は一段の下げとなった。
(3)欧州勢が利益確定で売りから参入したことで、上値の重い動きとなった。米国市場が感謝祭の休場明けとなるものの、週末を控えて市場参加者が少ないことから、限定的な動きが続いた。米主要株価がいずれも最高値を更新する動きとなったことから、一時円が売られる場面もあったが、原油価格が下落したこともあり、限定的な動きとなった。
本日のトピックス
東京市場では、先週末のNY市場でドル円・クロス円が高値からやや軟調な動きとなったことから、一旦の調整となるのかどうか注目したい。そして、上昇が続いている日経平均株価や米主要株価の動きにも注目したい。また、30日のOPEC総会を前に、要人発言や報道を受けて思惑が交錯し、原油相場が荒っぽい動きとなるケースが続いていることから、関連する要人の発言や報道には注意したい。
本日のトレードポイント
※出所:FX総合分析チャート 日足
ドル/円は、上昇が続いている中で、ローソク足で陰線が出現するケース(調整)があるものの、翌日に陽線の出現で上昇継続となるケースが続いている。先週末に上ヒゲの長い陰線引けとなっていることから、週明けの足型に注目したい。週明けに陰線引けとなる場合には、高値圏で出現する反落を示唆する足型の組み合わせとなる可能性がある((2)(3)でも同様だった)。その場合、調整となり下押しする可能性も考えられる。ただ、陽線引けとなる場合には、これまでと同様に一段の上昇となる可能性が考えられる。また、オシレーターのMACDでは、両線の乖離幅が縮小しており、陰線引けとなると、先行するラインが下向きに転換する(下げ幅次第)可能性もあることから、ラインの動きにも注目したい。