前営業日トピックス
東京市場では、前日の米国市場で、堅調な経済指標が相次いだことから、FRBが12月に利上げに踏み切るとの観測が高まり、日米の金利差が拡大するとの思惑から円売り・ドル買いが優勢となった。また、日経平均株価が1月6日以来の高値を付ける動きとなったことも影響し、ドル/円は113.53まで上昇し、今年3月下旬以来、約8ヵ月ぶりの高値を付ける動きとなった。ただ、短期筋の利益確定の動きなどもあり、反落する場面もあった。海外市場では、米国市場が感謝祭で休場となる中、小動きながらドル円・クロス円は堅調な動きとなった。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)前日の米国の経済指標が相次ぎ堅調な結果となったことから、FRBが12月に利上げに踏み切るとの観測が高まったことが材料視され、ドルは序盤から堅調な動きとなった。また、日経平均株価が堅調に推移したことから、ドル/円は堅調な動きとなったものの、国内輸出企業のドル売りも散見され、上値は限定的となった。
(2)欧州勢が参加する時間帯になると、再びドル買いが優勢となり、113円を試す動きとなった。そして、113円台乗せとなると、投機筋などの円売りが膨らみ、ドル/円は113.53まで上昇する動きとなった。ただ、円買い戻しの動きも見られ、再び112.70台まで下落した。
(3)米国の主要市場が感謝祭で休場となる中、引き続き欧州市場では円売りの流れが続いた。欧州市場の引け後は小動きの展開が続いた。
本日のトピックス
東京市場では、前日の米国市場が休場だったことから材料に乏しく、序盤は小動きの展開が続く可能性が考えられる。ただ、週末で五十日(ごとおび)であることや、円売りの流れが続いたことで、国内輸出企業のドル売りに加え、ポジション調整の動きが強まる可能性も考えられることから注目したい。米国市場では、感謝祭明けのマーケットとなるものの、連休を取るケースも多く、市場参加者は例年少ない。また、各市場で短縮取引となることから、引き続き限定的な動きも考えられる。ただ、週末でポジション調整の動きが強まる場合には、薄商いのため比較的大きな動きとなるケースも多いことから、注意も必要だろう。
本日のトレードポイント
※出所:FX総合分析チャート 1時間足
ドル/円は、堅調な動きが続いているが、高値近辺では上値の重い動きが続いている。ここから再び堅調な動きとなるのか、一旦調整となるのか注目したい。目先の上値は、113.53がポイントとなり、ここを上抜ける場合には、113.79、114.55、114.87が段階的な上値のポイントとなる。一方、下値のポイントはトレンドラインや一目均衡表の基準線近辺となり、ここを下抜ける場合には、サポートの112.72、112.35がポイントとなる。