前営業日トピックス
東京市場では、序盤にドル円・クロス円が堅調な動きとなったものの、休場明けの日経平均株価が下落したことを受けて、円買いが優勢となった。午後には、M&A絡みのフローも入り、再びドル/円は堅調な動きとなった。ただ、米雇用統計の発表を控えて上値は限定的となった。そして、欧州の主要株価が下落したことを受けて、ドル/円は103円台割れとなった。米雇用統計では、非農業部門雇用者数の伸びが市場予想を下回る結果となったものの、前回結果が上方修正されたことや、賃金の伸びが堅調だったことが影響して、ドル買いとなった。その後は、リスク回避の動きなどもあり、下落する場面もあったが、底固い動きが続いた。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)短期筋のドル買いの動きが先行したが、日経平均株価が下落したことから、円買い戻しの動きが優勢となった。仲値公示にかけては、国内輸入企業のドル買いも入り、底固い動きが続いた。
(2)103円近辺でやや方向性に欠けるもみ合いの展開が続いた。その後は、M&A絡みのフローによるドル買い・円売りが優勢となった。
(3)欧州株が下落して始まったことに加えて、週末のポジション調整の動きも入り、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。
(4)米雇用統計で非農業部門の雇用者数の伸びが市場予想を下回ったものの、前回結果が上方修正されたことから、堅調な動きとなった。ただ、上値も限定的となった。その後、米情報当局者がニューヨーク、テキサス、バージニアの地元当局に対し、来週7日に過激派組織「アルカイダ」が攻撃する可能性があると警告したとの報道も影響した。
本日のトピックス
東京市場では、先週末の米雇用統計の結果が改めて意識される可能性も考えられる。また、8日の米大統領選を控えて、世論調査の結果などを受けて動く可能性も考えられ、思惑が交錯する展開が予想される。その中で、株価の動きなどにも注目したい。米国市場では、主要な経済指標の発表がなく、米大統領選を控えて様子見ムードが強まる可能性も考えられる。ただ、先週末にテロに対する警告があったとの報道もあり、新たな報道などには注意したい。
本日のトレードポイント
※出所:FX総合分析チャート 日足
豪ドル/円は、トレンドラインを下抜けて一段の下げとなったが、一目均衡表の基準線近辺で底固い動きとなった。目先、サポートや基準線を下抜けて一段の下げとなるのか注目したい。オシレーターのMACDでは、両線がクロスして下向きとなっており、両線の乖離幅の拡大傾向が続く場合には、下げを示唆する形となることから、両線の動きにも注目したい。上値のポイントは、直近高値の80.62となる。