前営業日トピックス
東京市場では、海外市場の流れを受けて、円買いが先行した。また、日経平均株価が軟調な展開で始まったことも影響した。その後は、仲値公示にかけてドル買い・円売りが見られたことや、豪州の経済指標の改善を受けて豪州の利下げ観測が後退したことから豪ドル買いとなったことも円を押し下げる要因となった。ただ、午後に入ると上値の重い動きが続いた。海外市場では、堅調な動きとなったが、途中上値の重い動きも見られた。しかし、原油在庫の減少を背景に、原油や株価が大きく上昇となり、円売りが優勢となった。ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。
米ドル/円

※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)日経平均株価が下落したことから、序盤は円買いが先行した。また、豪州の四半期消費者物価指数が市場予想を上回る結果となったことを受けて豪ドルが買われた。豪ドル/円は79.44から81.31まで上昇となり、円が相対的に売られた。
(2)来週の日銀金融政策決定会合で追加緩和が見送られるとの観測や、欧州株が安く始まったことも影響し、上値の重い動きが続いた。
(3)米国の年内の利上げ観測が強まっていることを背景に、104円台で前半では底固い動きが続いており、買いが優勢となった。
(4)104.30台は、東京市場で売りが入った値頃であることが意識され、米国市場の序盤は売りが先行した。ただ、原油在庫が減少したことを受けて、原油価格が急騰となり、これを受けて株価も上昇となり、円売りが優勢となった。
本日のトピックス
東京市場では、新規材料に乏しいものの、実需筋の月末絡みのフローで動きが出ることが予想される。ただ、日銀の金融政策決定会合と米FOMCを来週に控えていることから、調整的な動きも続いており、売り買い交錯するもみ合いの展開も考えられる。 米国市場では、米国の年内の利上げ観測が強まりつつあるものの、米経済指標の発表では強弱まちまちの結果が続いていることから、米経済に対する先行き不安も出ており、上昇場面では売りも出やすく、上値の重い動きも見られる。このことから、本日発表される主要な経済指標の結果や、105円台をトライするのかどうかにも注目したい。
10/27の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
---|---|---|---|---|
21:30 | 米国 |
9月耐久財受注(前月比) ![]()
米国の耐久財(耐久年数3年以上)の新規受注額を集計した指標であり、設備投資の先行指標として注目されている。特に、変動の大きい輸送用機器などを除いた受注額が民間の設備投資の先行指標として注目されている。
|
0.1% | 0.1% |
前回は、ほぼ予想の範囲内の結果となった。ただ、コア指数は再びマイナスとなっており、やや懸念の残る結果となった。今回は、コア指数ともにプラスが予想されているものの、マイナスとなる場合には、米経済への不安が高まる可能性も考えられる。 | ||||
21:30 | 米国 |
新規失業保険申請件数 ![]()
労働省が失業保険を申請した人(失業者)の数を毎週発表する経済指標。毎週(木曜日)発表されるため、雇用情勢の速報性に優れており、雇用統計の先行指標として注目されている。ただ、米国の祝祭日や天候などの影響を受けやすいという点もある。
|
25.5万件 | 26.0万件 |
前回は、市場予想を上回る結果となり、約1?月ぶりの高水準に悪化した。今回は、再び25万件台への改善が予想されており、引き続き堅調な雇用情勢を背景に、良好な結果が続くと予想されている。 |
本日のトレードポイント

※出所:FX総合分析チャート 1時間足
ドル/円は、雲の中での動きが続いており、ここから完全に上抜けて一段の上昇となるのか、軟調な動きとなるのか注目したい。上値のポイントは、レジスタンスの104.61、104.87がポイントとなり、104.87を上抜ける場合には、105円台をトライする可能性も考えられる。下値のポイントは、サポートの104.38、104.02となり、104.02を下抜ける場合には、一段の下げとなる可能性も考えられる。その場合、下値目標の計算値が103.76と計算できることから注目したい。