前営業日トピックス
東京市場では、お盆休み期間で新規材料に乏しく、序盤は小動きの展開となった。ただ、日経平均株価が下落して始まり、下げ幅を拡大する動きとなったことから、投資家のリスク回避の動きが強まり、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。その後、米国の利上げ後退観測や、欧州の株価下落などもあり、ドルは主要通貨に対して下落となり、ドル/円は一時100円台を割り込み、6月24日以来の安値を付ける動きとなった。米国市場では、米国の主要な経済指標が予想を上回る結果となったことや、米当局者の発言を受けて、一時上昇する動きも見られたが、上値は限定的となった。
米ドル/円

※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)序盤の小動きの展開から、日経平均株価が下落して始まったことから軟調な動きとなり、午後に入り一段の下落、ドル円・クロス円も一段の下落となった。薄商いの中、ストップロスを巻き込みながら下げが加速した。
(2)終盤に再び日経平均株価が下落したことや、欧州の主要株価も軟調な動きとなったことから、軟調な動きが続いた。そして、米国の指標悪化を背景に、利上げ観測の後退からドルは大半の主要通貨に対して軟調な動きとなった。
(3)米住宅着工や鉱工業生産が予想を上回る結果となったことに加えて、NY連銀総裁が早期の利上げの可能性を示唆したことを受けて、ドルが買われる動きとなった。ただ、欧米の株価下落を背景に、上値の重い動きが続いた。
本日のトピックス
東京市場では、事実上のお盆休暇明けとなる。休暇前からドル/円は一段のレンジダウンとなっていることから、実需の動きが顕著に出る可能性も考えられる。ただ、日本における経済指標の発表もないことから、株価の動きにも注目したい。米国市場では、主要な経済指標の発表がないものの、米国時間の午後には7月に行われたFOMCの議事録が公開される予定である。短期的リスクの後退など、タカ派的な声明もあったが、その他年内利上げのヒントがあるのか注目したい。特に、2人の当局者が、前日に9月利上げの可能性を示唆する発言をしていることから、内容によっては敏感に反応する可能性も考えられる。
8/17の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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翌3:00 | 米国 |
FOMC議事録公表[7月26-27日] ![]()
FOMCの議事録で、各政策決定日の3週間後(夏時間:日本時間午前3時、冬時間:日本時間午前4時)に公表される。
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今回は、7月のFOMC議事録である。前回は、経済見通しにおける短期的リスクの後退など、ややタカ派的な声明があった。このことから、議論の中で、具体的な利上げ時期を見極めるヒントがあるのか注目したい。 |
本日のトレードポイント

※出所:FX総合分析チャート1時間足
ドル/円は、安値後上昇したものの、やや上値の重い動きとなっている。目先のポイントは、一目均衡表の基準線を上抜けて、レジスタンスの100.53を上抜けるのか、再び100円割れを目指すのか注目したい。オシレーターのMACDでは、両線上向きだが、乖離幅が横ばいとなっており、ここから拡大するのかどうかに注目したい。