前営業日トピックス
東京市場では、序盤はやや軟調な動きが続いたものの、日経平均株価が大きく上昇する動きとなったことや、追加緩和の期待感から、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。また米国市場でも米ダウ平均株価が最高値を更新する動きとなったことや、原油価格が2ドル以上上昇したこと、また債券利回りが上昇したこともあり、ドル買い・円売りが優勢となり、ドル円・クロス円は堅調な動きが続いた。
米ドル/円

※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)前日の東京市場から海外市場まで堅調な動きが続いたことから、序盤は利益確定の動きが先行した。
(2)日経平均株価が上昇して始まり、上げ幅を拡大する動きとなってからは、堅調な動きとなった。その後、もみ合いの動きが続いたものの、通貨オプション市場では日銀の金融緩和を織り込む動きとなっており、一段の上昇も見られた。しかし、東京市場の引け間際には利益確定の動きも出ていた。
(3)ダウ平均やS&P500がともに最高値を更新する動きとなったことや、原油価格や、米債利回りが上昇する動きとなったことから、堅調な動きが続いた。ただ、午後に入ると上値の重い動きが終盤まで続いた。
本日のトピックス
東京市場では、海外市場の株価上昇を受けて、日経平均株価も堅調な動きとなる可能性があり、株価の動きに注目したい。引き続き投資家のリスク志向の動きが続くようなら、ドル円・クロス円は堅調な動きが考えられる。そして、海外市場では、105円手前近辺で上値の重い動きが続いたことから、105円台乗せとなり堅調な動きが続くのか、または一旦調整の動きとなるのか注目したい。米国市場では、やや新規材料に乏しい中、米当局者の発言や、FOMCの討議資料となるベージュブックが発表されることから、内容に注目したい。
7/13の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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21:30 | 米国 |
6月輸入物価指数(前月比) ![]()
輸入時の価格を指数化したものであり、特に、他の物価関連の指標と同様に国内のインフレ動向の先行指標の一つとして注目される経済指標。ただ、輸入時ということで、原油相場や為替相場の影響を受ける傾向にある。
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0.5% | 1.4% |
前回は、市場予想を上回り、3ヵ月連続のプラスとなった。また、上昇率では2012年3月以来4年2ヵ月ぶりの大きさとなった。燃料価格の上昇やドル安が影響した。今回は、前回結果の反動から低下が見込まれている。特に、6月はエネルギー価格が高値から低下したことが影響する可能性もある。ただ、ドルは一段の下落となっていることから、どのくらい緩和されるのか注目したい。 | ||||
翌3:00 | 米国 |
米地区連銀経済報告[ベージュブック] ![]()
米国の12の地区連銀による経済概況報告であり、前回のFOMC以降の経済情勢について、概況報告が行われる。そして、FOMCの討議資料となり、今後の金融政策の判断材料にもなる。報告書の表紙がベージュ色をしていることからベージュブックと呼ばれている。
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米国の利上げ期待が後退していることから、やや反応は限定的と考えられる。ただ、米国の景気の状況がどう変化しているのかを見極めたい。 |
本日のトレードポイント

※出所:FX総合分析チャート1時間足
ドル/円は、堅調な動きが続いたものの、105円台手前で失速している。オシレーターのMACDでは、両線がクロスしていることから、一旦軟調な動きも考えられる。当面は、トレンドラインや、一目均衡表の転換線、基準線の下抜けに注目したい。いずれも下回るようなら一旦の調整となる可能性も考えられる。一方、上値のポイントは、レジスタンスの104.98。ここを上抜けるようなら、一段の上昇も考えられる。