前営業日トピックス
東京市場では、週明けで新規材料に乏しい中、日経平均株価が下落して始まったことを受けて、円買いの動きが先行した。その後は株価がプラス圏まで上昇し、上げ幅を拡大し、堅調な動きとなった。しかし、米国市場が休場であるから、積極的な取引が控えられ、上値の重い動きとなった。そして、海外市場では、欧州主要株価を含め軟調な動きとなった。ただ、米国の主要市場が休場となり、比較的限定的な動きが続いた。
米ドル/円

※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)日経平均株価が序盤に前週末比128円安まで下落となり、円買いが先行する。
(2)午後にかけて日経平均株価が122円高まで上昇となり、円売りの流れとなった。新規材料に乏しく、株価主導の動きとなった。また、仲値公示近辺で動きが出たものの、輸出企業も輸入企業も様子見姿勢を強めており、実需筋の売買も目立たなかった。
(3)新規材料に乏しい上、米国が独立記念日で主要市場が休場となるため、積極的な売買が控えられたことも影響し、限定的な動きとなった。ただ、欧州主要株価を含め、やや軟調な動きとなった。
(4)米国が独立記念日の祝日で主要市場が休場となり、市場参加者も少なく、終盤まで狭いレンジ内の展開が続いた。
本日のトピックス
東京市場では、主要な経済指標の発表もなく、引き続き序盤は株価主導の動きが予想される。ただ、中国の経済指標や、豪州の政策金利発表も予定されており、結果を受けて動く可能性も想定しておきたい。そして、欧州市場では、主要国の経済指標が予定されており、こちらの結果も注目したい。休場明けの米国市場では、主要な経済指標の発表も予定されているが、FOMCの議事録公開を控えていることもあり、市場予想と乖離する結果とならなければ、反応は限定的だろう。
7/5の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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23:00 | 米国 |
7月IBD/TIPP景気楽観指数 ![]()
米インベスターズ・ビジネス・デーリー(IBD)とテクノメトリカ・マーケット・インテリジェンス社がまとめて発表する消費者関連指数。ミシガン大やコンファレンスボードの消費者信頼感指数の先行指標として注目されている。消費者信頼感指数と同様に50が判断の基準となり、50を上回ると楽観的と判断する。
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48.3 | 48.2 |
前回は、市場予想を下回り、前月から若干の低下となった。そして、景気の判断基準の50を14ヵ月連続で下回った。今回は、前回とほぼ変わらない水準が予想されている。やはり、50を上回るまでは限定的な反応が続くだろう。 | ||||
23:00 | 米国 |
5月耐久財受注(前月比) ![]()
米国の耐久財(耐久年数3年以上)の新規受注額を集計した指標であり、設備投資の先行指標として注目されている。特に、変動の大きい輸送用機器などを除いた受注額が民間の設備投資の先行指標として注目されている。
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-2.2% | -2.2% |
前回は、市場の予想通りの結果となったが、3ヵ月ぶりのマイナスとなった。世界的な不確実性を背景に、見通しは軟化傾向であり、低調になるとの指摘もある。今回は、確定値であり、速報値が維持されるとの予想である。注目は次月の結果だろうが、マイナスが拡大する場合には、ドル相場に影響が出る可能性も想定しておきたい。 |
本日のトレードポイント

※出所:FX総合分析チャート1時間足
豪ドル/円は、先週から堅調な展開が続いているが、目先堅調な流れが継続するのか、一服となり反落するのか見極めたい。上値のポイントは、レジスタンスの77.39となり、ここを上抜ける場合には一段の上昇も考えられる。一方、下値はサポートとなる77.04、ここを下抜ける場合には、一目均衡表の雲上限近辺が次のポイントとなる。オシレーターのMACDでは、両線がクロスしていることから、目先軟調な動きも考えられる。そして、両線の乖離幅の拡大が続くようなら、一段の下げも考えられる。