前営業日トピックス
東京市場では、日経平均株価が小安く始まったことを受けて、序盤やや軟調な動きとなった。ただ、五十日(ごとおび)にあたり仲値公示を挟んで実需のドル買い・円売りも入り、ドル/円は上昇する場面もあった。しかし、上値は限定的となり、107.00を挟んだもみ合いの展開が続いた。その後、欧州株が軟調な展開で始まったことから、ドル円・クロス円も下落する動きとなった。米国市場では、値頃感の買い戻しの動きから、ドルは比較的堅調な動きが続いた。ただ、英国の世論調査の結果を受けて、リスク回避の動きが強まり、ドル円・クロス円は大きく下落となった。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)日経平均株価が小安く始まり、序盤は軟調な動きとなった。五十日(ごとおび)で実需のドル買い・円売りも見られ、仲値公示を挟んで堅調な動きも見られた。ただ、日経平均株価が下げ幅を拡大する動きとなったことから、軟調な動きとなった。
(2)NY原油先物が50ドルを割り込んだ影響で、欧州株式市場で売りが先行したことから、ドル円・クロス円は上値の重い動きとなった。その後、ドルは短期筋の値頃感の買い戻しの動きから堅調な動きとなった。
(3)英国の国民投票の世論調査で、EU離脱支持が残留支持を10ポイント上回ったとの報道を受けて、英国のEU離脱リスクが意識され、リスク回避の動きから比較的安全な資産とされる円を買う動きが強まった。
本日のトピックス
東京市場では、日本や中国の経済指標の発表が予定されており、結果には注目したい。また、先週末にドル円・クロス円の大きな下落につながった英国の国民投票に関する世論調査の結果が、再び東京市場で材料視される可能性もあり、注意が必要だろう。また、先週末の世界的な株価下落の流れが止まるのかにも注目したい。海外市場では主要な経済指標の発表がないことから、材料に乏しく株価や原油価格の動きが材料視されるだろう。
本日のトレードポイント
※出所:FX総合分析チャート1時間足
豪ドル/円は、1時間足で下影線の出現後に上昇に転じる動きとなっている。ここからは、重要なレジスタンスとなる78.98を上抜ける展開となるのか注目したい。そして、その上にも重要なレジスタンスの79.29があり、ここも上抜けて一目均衡表の雲上抜けをトライできるのか注目したい。下値のポイントは、下影線の安値78.56となり、ここを下抜ける場合には一段の下げとなる可能性も想定しておきたい。