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2024-11-06 02:10:34

マーケット > レポート > マーケットトピックス 2016年6月10日

マーケットトピックス 2016年6月10日

前営業日トピックス

東京市場では、日経平均株価が下げ幅を拡大する動きとなったことから、投資家のリスク回避の動きが強まり、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。また、日本の機械受注や、中国の消費者物価指数は市場予想を下回る結果となったものの、反応はやや限定的だった。ただ、午後には株価が下げ幅を縮小したことから、一旦値を戻す動きも見られた。しかし、欧州株が下落したことや、ECB総裁の発言を受けて再び円買いが優勢となった。また、英国のEU離脱に対する懸念も引き続き材料視された。米国市場では、雇用関連の経済指標が予想以上に改善したことを受けてドルが買われる場面もあったが、株価や米国債券利回りの低下がドルの上値を圧迫した。しかし、値頃感の買い戻しの動きや、株価が下げ幅を縮小する動きとなったことから、終盤にかけて堅調な動きとなった。

米ドル/円

※出所:FX総合分析チャート10分足

(1)日本の機械受注は、前月比-11.0%と予想を大きく下回る結果となったものの、反応は限定的だった。ただ、日経平均株価が安値で寄り付き、下げ幅を拡大する動きとなったことを受けて、円買いが優勢となった。また、中国の消費者物価指数も予想を下回るも限定的な反応だった。
(2)株価の下落が一巡し、下げ幅を縮小する動きとなったことを受けて、ドル円・クロス円もやや値を戻す動きとなった。ただ、ドラギECB総裁が「長期的な低成長によりユーロ圏の生産性が低下し、経済に恒久的な打撃となるリスクが高まっている」と指摘したことや、英国のEU離脱をめぐる不安も引き続き材料視され、ドル円・クロス円は一段の下げとなった。
(3)米新規失業保険申請件数が予想以上の改善となったことから、ドルは堅調な動きとなった。しかし、米国10年債利回りが2月下旬以来約3ヵ月半ぶりの低水準となるなど、利回り低下が続いたことや、株価が軟調な動きとなったことから、ドルは上値の重い動きとなった。
(4)株価が下げ幅を縮小する動きとなり、一時プラス圏まで上昇したことから、ドル円・クロス円は値を戻す動きとなった。

本日のトピックス

昨日の東京市場では、日本や中国の経済指標の結果には限定的な反応となったが、株価の動きには敏感に反応したようだ。このことから、引き続き株価動向を見ながらの動きが予想される。ただ、五十日(ごとおび)の週末であることから、実需の動きが活発化する可能性もあり、仲値公示や引け近辺の動きには注意したい。 米国市場では、“追加利上げ観測の後退ショック”と言えるように積極的な売買が手控えられており、指標の結果にも反応は限定的だった。しかし、昨日の米経済指標の結果に反応が見られたことから、本日発表予定のミシガン大消費者信頼感指数の結果に注目したい。最近では、株価や原油価格に比較的連動する動きが続いていたが、今週に入り、逆相関となるケースも目立っている。ただ、その中で米国の債券利回りとは引き続き連動する動きが続いていることから、ドルの売買に際しては、米国債利回り(特に2年債、10年債)の動きに注目したい。

6/10の注目材料

時間 国・地域 経済指標・イベント 予想 前回
23:00 米国

6月ミシガン大学消費者信頼感指数

ミシガン大学が消費者にアンケート調査を行い、現況指数(現在)、期待指数(将来)など消費者マインドを指数化した経済指標である。速報は300人、確報は500人を対象に調査を実施し、1964年の指数を100として算出する。コンファレンス・ボード(CB)が発表する消費者信頼感指数と共に消費者マインドを見る上で重要な経済指標である。
94.0 94.7
前回5月の確報値は、速報値(95.8)から下方修正されたものの、4月(89.0)の結果からは上昇となり、2015年6月以来の高水準となった。現況指数も2007年1月以来の高水準となっており、消費者のマインドの改善が示されている。今回は、前回から若干の低下が予想されている。特に、最近の景気の見通しが若干弱まったことで、前月の速報値から低下しており、この影響が続くことも懸念されているので、予想以上の低下にも警戒が必要だろう。また、現況や先行きの指数にも注目したい。

本日のトレードポイント

※出所:FX総合分析チャート1時間足

ドル/円は、上値の重い動きが続いたものの、一目均衡表の雲の中に入り込む動きとなっている。ここから、雲上抜けを試す動きとなるのか、再び雲下限ラインを下抜けて軟調な動きとなるのか注目したい。上値のポイントは、雲上限ラインとなり、ここを上抜ける場合には一段の上昇が考えられ、その場合には重要なレジスタンスの107.89を目指す展開も考えられる。一方、下値のポイントは雲下限ラインであり、ここを下抜ける場合には、一段の下げとなる可能性も考えられる。ただ、雲下限ラインに沿って動く場合には、再び雲突入となる可能性も考えられる。

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