前営業日トピックス
東京市場では、G7財務相・中央銀行総裁会議の結果を見極めたいとの思惑から様子見ムードも出ており、序盤はもみ合いの展開が続いた。そして、下落して始まった日経平均株価が堅調な動きとなったことを受けて上昇したものの、やや上値の重い動きとなった。しかし、その後日経平均株価が上げ幅を拡大する動きとなったことや、欧州主要株価が軒並み上昇して始まったことが好感され、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。米国市場では、住宅関連の経済指標が予想を上回る結果となったことから、ドル/円は一段の上昇となった。その後は、週末のポジション調整などもあり、反落する動きとなった。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)G7財務相・中央銀行総裁会議の結果を見極めたいとの思惑を背景に、序盤はもみ合いの展開が続いた。
(2)下落して始まった日経平均株価が上昇に転じたことから、ドル/円も堅調な動きとなった。しかし、仲値公示近辺では、五十日(ごとおび)の実需の円買いに押されて上値の重い動きとなった。その後、日経平均株価が上げ幅を拡大したことや、欧州主要株価が上昇して始まったことを受けて、ドル円・クロス円も堅調な動きとなった。
(3)欧米の株価が堅調な動きとなったこと、また、米中古住宅販売が市場予想を上回る結果となったことを受けて、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。
(4)しかし、その後は上値の重い動きとなり、特に対ユーロで下落したことが影響し、ドル/円でも軟調な動きとなった。そして、株価が上げ幅を縮小したことや、アジア市場から続いた円売りの反動で、円買い戻しの動きが強まった。
本日のトピックス
東京市場では、日本の主要な経済指標の発表が予定されており、結果に注目したい。ただ、今週は週末の日本の消費者物価指数の結果が注目されており、本日の指標では市場予想との乖離が大きくならなければ、反応は限定的だろう。海外市場では、ユーロ圏、ユーロ圏主要国の主要な経済指標、米住宅関連の指標発表が予定されており、結果には注目したい。また、複数の米当局者の発言機会もあり、金融政策に関する発言には特に敏感に反応する可能性もあることから、注意したい。
本日のトレードポイント
※出所:FX総合分析チャート日足
ドル/円は、日足ベースで重要なポイントに差し掛かっている。先週末現在では、雲下限近辺まで到達しており、ここを上抜けて一段の上昇となるのか、又はここが抵抗となり、上値の重い動きとなるのか注目したい。 上抜ける場合には、雲上限ラインを目指す動きとなる。そして雲を上抜ける動きとなれば一段の上昇も考えられる。ただ、今週の形状では、雲を上抜けた場合でも上昇は限定的で、その後下げに転じる可能性も考えられる。一方、現状近辺で上値の重い動きとなり、一目均衡表の基準線を下抜ける場合には、下げが加速する可能性も考えられる。そして、以前の下げ幅が意識される可能性も考えられる。また、MACDでは両線上向きだが、乖離幅がやや縮小しており、ここから下向きに転換してしまうのか、ここから再び乖離幅が拡大し、両線がゼロラインを上抜けるのか注目したい。