前営業日トピックス
前日の米国市場の堅調な動きが一服し、アジア市場は小動きの展開となった。また、日本が祝日で主要市場が休場となったことも影響し限定的な動きが続いた。そして、欧州市場では、欧州主要株価が堅調な動きとなったことから、円売りが優勢となり、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。そして、米国市場では序盤に発表された米雇用関連の経済指標が悪化したことから、ドルが売られる動きとなった。その後は、原油価格や株価が上昇したことを受けて、堅調な動きとなったが、米当局者の発言が相次ぎ、米雇用統計の結果を見極めたいとの思惑が強まったことから、終盤まで小動きの展開が続いた。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート30分足
(1)日本市場が休場となり、新規材料に乏しく、限定的な値動きとなった。
(2)欧州主要株価が堅調な動きとなり、投資家のリスク志向が強まったことで、比較的安全な資産とされる円売りが優勢となった。
(3)米国市場では、米新規失業保険申請件数が予想以上に悪化したことを受けて、ドルは一段の下落となった。
(4)原油価格が46ドルまで上昇したことや、米株価が堅調な動きとなったことを受けて、円売りが優勢となった。その後は、複数の米当局者が6月の利上げの可能性を示唆したことから、雇用統計の結果を見極めたいとの思惑が強まり、小動きの展開が続いた。
本日のトピックス
東京市場では、休み前に大きく下落した日経平均株価の動きに注目したい。また、実需関連などの市場参加者は本格的に戻るのは来週からであることや、米雇用統計を控えていることもあり、株価の動きによる影響が一巡すれば、その後は限定的な動きが続く可能性が考えられる。米国市場では、雇用統計の結果が注目されており、前日に複数の米当局者による発言があったことから、結果を受けて金融政策に関する思惑が交錯する可能性が高く、大きな動きとなる可能性も考えられる。
5/6の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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21:30 | 米国 |
4月失業率
労働力人口に占める失業者の割合で16歳以上の男女が調査対象。失業中の場合、就業が可能な状態か、過去4週間以内に求職活動を行ったかどうかで失業者かどうか判断される。
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4.9% | 5.0% |
前回は、予想外の悪化となり、相場を圧迫した。今回は再び4%台への改善が予想されている。失業者数が2ヵ月連続で増加し、昨年8月以来の高水準となったことが影響している。完全雇用に近いことや、求人数も多いことから、この辺りでは多少のブレもあるだろう。 | ||||
21:30 | 米国 |
4月非農業部門雇用者数
非農業部門に属する事業者の給与支払い帳簿をもとに集計された雇用者数。農業以外の産業で働く雇用者であり、経営者や自営業者は含まれない。
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20.0万人 | 21.5万人 |
前回は、市場予想を上回る結果となり、安定的な雇用の伸びとされる+20万人も上回る結果となった。事前に発表された民間ADP雇用統計の雇用者数の伸びが予想を下回る結果となったことから、やや注意も必要だろう。 |
本日のトレードポイント
※出所:FX総合分析チャート1時間足
ドル/円は、週末のイベント(米雇用統計)を控えて様子見ムードからもみ合いの展開が続いている。もみ合いレンジをどちらに抜けるのか注目したい。上値のポイントは、107.49(レジスタンス)、107.97(38.2%戻し)、108.71(半値戻し)となる。下値のポイントは、106.80(サポート)、106.24(サポート)、105.54(直近安値)となる。