前営業日トピックス
東京市場では、前週末の大幅上昇の反動もあり、序盤から軟調な展開で始まった。また、日経平均株価が軟調な動きとなり、投資家のリスク回避の動きなどから、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。その後は、やや値を戻す動きが見られたものの、上値の重い動きが続いた。米国市場では、改めてアジアや欧州の株価下落を材料に、序盤からドル円・クロス円は軟調な動きとなった。その後、原油価格の上昇を受けて上昇する場面もあったが、米住宅関連指標の悪化などがあり、上値の重い動きとなった。その後は、株価が下げ幅を縮小し、終盤にかけて堅調な動きが続いた。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)先週末に、ドル/円は約2.5円幅の大幅上昇となった反動で、利益確定の動きなど円買い戻しの動きが先行した。また、日経平均株価が軟調な動きとなったことや、輸出企業の一部からドル売りも観測されたことが影響し、ドル/円は序盤から軟調な動きとなった。
(2)新規材料に乏しい中、日米の金融政策発表を控えて様子見ムードも強まり、もみ合いの展開が続いた。
(3)アジアや欧州の株価下落を背景に、リスク回避の動きから円買いが先行した。原油価格の上昇を受けてドル買い・円売りとなったものの、米住宅関連の経済指標の悪化を受けて、上値の重い動きとなった。
(4)一時148ドル安まで下落したダウ平均株価が下げ幅を縮小し、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。
本日のトピックス
昨日の東京市場では、前週末の大幅な値動きの反動から序盤は軟調な動きとなったが、日米の金融政策発表を控えて様子見ムードも強まっており、やや限定的な動きが予想される。ただ、実需の動きは大型連休を控えて活発になる可能性も考えられ、仲値公示近辺の動きには注意したい。米国市場では、主要な経済指標の発表が予定されており、結果が注目される。ただ、予想と大きく乖離する結果とならなければ、FOMCの結果発表を控えていることもあり、値動きは限定的だろう。また、昨日も原油価格の動きに為替市場も反応していることから、経済指標発表などで反応に乏しい結果となる場合、原油価格の動き次第で反応が出る可能性も想定しておきたい。
4/26の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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21:30 | 米国 |
3月耐久財受注(前月比)
米国の耐久財(耐久年数3年以上)の新規受注額を集計した指標であり、設備投資の先行指標として注目されている。特に、変動の大きい輸送用機器などを除いた受注額が民間の設備投資の先行指標として注目されている。
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1.9% | -3.0% |
前回は、ほぼ予想通りの結果となり、再びマイナスに落ち込んだ。設備投資の弱さが続いていることが影響している。今回は、前回からの改善が予想されているが、企業が景気の先行きの見通しを改善させなければ、積極的な設備投資を実行できず、指数も安定しないだろう。 | ||||
23:00 | 米国 |
4月消費者信頼感指数
米国のCB(Conference-Board=コンファレンスボード「全米産業審議委員会」)という民間の調査機関が発表する消費者マインドを指数化したもの。5,000人の消費者にアンケート調査を行い、現在と半年後の景況感、雇用、所得の項目で回答した結果を指数化している。
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96.0 | 96.2 |
前回は、市場予想を上回る結果となった。半年先の期待指数は上昇したものの、現況指数が2ヵ月連続の悪化となっており、現状の景気に対する消費者の不安が残っていることが読み取れる。ここが改善すれば、7ヵ月ぶり大台回復も期待できるだろう。 | ||||
23:00 | 米国 |
4月リッチモンド連銀製造業指数
米国の12連邦準備銀行の1つであるリッチモンド地区連銀が発表している製造業指数。1993年から算出が開始されており、NY連銀、フィラデルフィア連銀が発表する指数と合わせて製造業の景況を確認できる。管轄はウェストバージニア州、サウスカロライナ州、ノースカロライナ州、バージニア州、メリーランド州、ワシントンDCなど。管轄地域は米国内生産の9.1%を占める。
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12 | 22 |
前回は、予想に反して大きく改善し、2010年4月以来の高水準となった。今回は、前回の反動から指数低下が予想されている。原油価格の上昇もあり、大幅な低下は予想しにくい。 |
本日のトレードポイント
※出所:FX総合分析チャート1時間足
ユーロ/ドルは、一目均衡表の雲の中の展開となっており、レジスタンスを上抜けて一段の上昇となるのか、雲下限ラインを下抜けて軟調な動きとなるのか見極めたい。特に、オシレーターのMACDでは、両線の乖離幅が縮小し、先行するラインが失速していることから、クロスとなり下向きとなるのか、ここから乖離幅が拡大するのか注目したい。