前営業日トピックス
東京市場では、新規材料に乏しい中、週末の輸入企業のドル買いを受けて、仲値公示にかけてドル/円は堅調な動きとなった。ただ、その後は、G20(財務相・中央銀行総裁会議)の声明発表を控えて様子見ムードも強く、小動きの展開が続いた。しかし、日経平均株価が軟調な動きとなったことや、原油価格の下落を受けて、投資家のリスク回避の動きが強まり、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。米国市場では、NY連銀指数が予想を上回る結果となったものの、米鉱工業生産、ミシガン大学消費者信頼感指数が悪化したことや、原油価格が下落したことを受けて、リスク回避の動きから円買いが優勢となった。その後、九州で再び大きな地震が発生し、津波警報が発令されたことから、リスク回避の動きが強まる場面もあった。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)新規材料に乏しく、五十日(ごとおび)の週末で輸入企業によるドル買い・円売りが優勢となり、ドル/円を押し上げた。また、政府系金融機関によるドル買いもあった可能性も指摘されている。そして、一連の中国経済指標は、予想の範囲内の結果で反応は限定的だった。
(2)ドル買い・円売りが一服したことや、日経平均株価、欧州株価が軟調な動きとなったことから、円買いが優勢となった。また、G20(財務相・中央銀行総裁会議)の声明発表を控えてポジション整理の動きも見られた。
(3)ニューヨーク連銀指数が予想以上に改善したものの、鉱工業生産やミシガン大指数が予想を大きく下回り、ドルが売られた。そして、再び熊本などで大きな地震が発生し、津波警報が発令されたことを受けて、円買いに反応する場面もあった。
本日のトピックス
東京市場では、週明けでやや材料に乏しい中、経済指標の発表もないことから、株価の動きなどに左右される動きが予想される。また、海外市場でも主要な経済指標の発表が無いものの、産油国の増産凍結が決定されるのかどうかで原油価格が大きく動く可能性も考えられる。合意は難しいとの見方から、先週末に原油価格が下落しているが、一部では何らかの合意が形成されるとの見方もある。そのため、週明けの原油価格の動きに注目したい。また、会合に対する要人発言にも注意したい。
4/18の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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23:00 | 米国 |
4月NAHB住宅市場指数
全米住宅建築業者協会(NAHB)が加盟業者を対象にした一戸建て住宅の販売状況調査を基にした指数。50が判断の基準となり、50を下回ると住宅建設業者の多くが現況を「悪い」とみていることを示すことから、住宅市場の先行指標となる。
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59 | 58 |
前回は、市場予想を下回り、低水準に留まる結果となった。今回は、前回から改善が予想されており、再び大台の60に改善するのか注目したい。 |
本日のトレードポイント
※出所:FX総合分析チャート1時間足
豪ドル/円は、雲の中の動きが続いているが、ここから再び雲上限を上抜けて一段の上昇となるのか、又は雲を下抜けて一段の下げとなるのかどうか注目したい。雲下限を下抜ける場合には、サポートの83.61が重要なポイントとなる。ここを下抜ける場合には、一段の下げとなり、82円台までの下げとなる可能性も考えられる