前営業日トピックス
東京市場では、日経平均株価が大きく下落して始まったことから、円が買われる動きとなり、ドル/円は序盤に下落となった。その後、日経平均株価がプラス圏まで上昇したことや、上海株、欧州株が上昇となったことから、円売りの流れが続いた。海外市場では、大きく上昇した反動もあり上値の重い動きが先行した。また、米経済指標が冴えない結果となったことから、ドル/円は軟調な動きとなった。ただ、その後は、原油価格や株価が上昇したことを受けて、終盤まで堅調な動きが続いた。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)日経平均株価が大きく下落して始まり、序盤は円買いが先行した。その後、日経平均株価がプラス圏まで値を戻したことや、アジア株が堅調な動きとなったことを受けて、円売りが優勢となった。
(2)米輸入物価指数が予想を上回る結果となったものの、8ヵ月連続のマイナスとなったことや、1円以上の上昇となった反動から調整の動きも見られた。
(3)原油価格が3ヵ月ぶりに39ドル台まで上昇したことや、米ダウ平均株価が200ドル以上の上昇となったことから、円売りが優勢となった。
本日のトピックス
今週は、15日に日銀金融政策発表、16日にはFOMCが予定されており、週明けから様子見ムードが強まる可能性が考えられる。本日、東京市場では機械受注の結果が影響する可能性もあるが、米国市場では主要な経済指標の発表もないことから、限定的な動きが考えられる。ただ、原油価格や株価は先週も大きく動いていることから、それぞれの動きに注目したい。
本日のトレードポイント
※出所:FX総合分析チャート日足
ドル/円は、年明けからの大幅下落の後、もみ合いの展開が続いている。現状のチャート形状は、下げ途中の小休止の持ち合いパターンと見ることもできる。当面は、直近の上下のポイント(レジスタンス114.87、サポート112.16)をどちらに抜けるのか注目したい。オシレーターのMACDでは、両線上向きが続いているが、乖離幅が拡大しないことから、やや信頼度に欠ける動きが続いている。クロスするか、ゼロポイントを抜けるといった形までは判断の難しい展開が続くだろう。