前営業日トピックス
海外市場の流れを受けて、東京市場は堅調な動きとなった。日経平均株価が上昇したことで、投資家のリスク志向の動きが強まり、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。その後、上昇が一服となり、中国株が下げ幅を拡大する動きとなったことから、利益確定の動きも加速し、ドル円・クロス円は反落となった。海外市場では、欧州の主要株価が大きく上昇したことや、米経済指標が予想以上の伸びとなったことから、ドルが主要通貨に対して上昇する動きとなった。その後、原油価格が大幅反発となり、株価も上昇したことから、ドル円・クロス円は堅調な動きが続いた。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)五・十日で、月末のスポット応当日でもあることから、仲値付近で本邦輸入企業などのドル買い・円売りが優勢となった。人民元の対ドル基準値は、1ドル6.5318元(前日終値6.5339元)とやや元高方向に設定された。また、日経平均株価が堅調な動きとなったことも影響した。
(2)中国株が下げ幅を拡大する動きとなったことや、海外市場から上昇が続いたことで、利益確定の売りが出たことを受けて、円を買い戻す動きが加速し、ドル円・クロス円は一段の下げとなった。
(3)欧米の株価が堅調な動きとなったことや、米耐久財受注が予想以上の改善となったことを受けて、堅調な動きとなった。
(4)上昇後にやや反落したものの、ベネズエラ石油相が価格安定に向けてサウジなどが来月会合を開くと述べたとの報道を受けて、原油価格が2ドル以上の急騰となったことや、株価も上昇したことから、ドル円・クロス円は一段の上昇となった。
本日のトピックス
週末で事実上の月末であることから、東京市場では実需関連のフローも出やすいと見られており、仲値公示近辺や引け間際の動きにも注目したい。経済指標では、日本の物価関連や、ユーロ圏、ドイツ、フランスの主要な経済指標、米国のGDPや個人消費の発表が予定されていることから、結果には注目したい。今週も、全般的にやや値動きの荒さが目立つ相場展開となった。その中でも、原油価格の動きが他のマーケットに影響を与える場面が多かったことから、引き続き原油価格の動向には注目したい。そして、海外市場後半に大きく動くケースが続いていることから、特に注意したい。
2/26の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
---|---|---|---|---|
22:30 | 米国 |
4Q GDP(前期比年率)
一定期間内に米国内で生み出された財とサービスの付加価値の額を合計したもので、国内の経済規模を測るための指標の一つ。GDPの伸び率は、経済成長率を表す指標として重要視されている。そして、個人消費はGDPのおよそ7割を占めることから、構成指数の中では特に重要視されている。
|
0.4% | 0.7% |
前回の速報値は、予想以上の低下となり、前期(2.0%)から大きく低下した。今回の改定値では、速報値から下方修正が予想されている。1月のFOMCの声明で、「昨年末の米経済は減速した」との見方も示されていたこともあり、予想以上の低下となる可能性も想定しておきたい。 | ||||
0:00 | 米国 |
2月ミシガン大学消費者信頼感指数
ミシガン大学が消費者にアンケート調査を行い、現況指数(現在)、期待指数(将来)など消費者マインドを指数化した経済指標である。速報は300人、確報は500人を対象に調査を実施し、1964年の指数を100として算出する。コンファレンス・ボード(CB)が発表する消費者信頼感指数と共に消費者マインドを見る上で重要な経済指標である。
|
91.0 | 90.7 |
前回の速報値は、市場予想を下回り、4ヵ月ぶりの低水準となった。現行、先行きいずれも低下となり、金融市場の不安定な動きなどが、消費者マインドを低下させている可能性も指摘されている。今回(確定値)は、やや上方修正が予想されている。 |
本日のトレードポイント
※出所:FX総合分析チャート1時間足
ポンド/円は、一目均衡表の雲上限を上抜けており、目先堅調な展開も予想される。ただ、オシレーターのMACDでは、両線の乖離幅が縮小し、先行するラインが失速していることから、両線がクロスする場合には軟調な動きとなる可能性も考えられる。その場合には、雲下限ラインに沿って動くと考えられる。ただ、雲の中に入り込む場合には、雲下限ラインやサポートポイントを目指す可能性も考えられることから注目したい。