前営業日トピックス
東京市場では、海外市場後半の流れを受けて、序盤は堅調な動きとなったものの、日経平均株価が下落して始まったことを受けて軟調な動きとなった。その後も、新規材料に乏しい中、株価は軟調な動きが続いたことから、ドル円・クロス円も上値の重い動きが続いた。海外市場では、米経済指標が軒並み悪化したことを受けて、米景気の先行きに対する警戒感が広がったことで、前日の当局者の発言がよりクローズアップされ、ドルは終盤まで主要通貨に対して軟調な動きとなった。
米ドル/円

※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)日経平均株価が下落して始まり、下げ幅を拡大する動きとなったことから、仲値公示まで円買いが優勢となった。
(2)その後は、米雇用統計を控えていることや、前日の海外市場が大きく動いた反動から様子見ムードも強く、株価動向に左右される動きとなった。
(3)海外市場では、原油価格や株価がやや軟調な動きとなったことから、ドル円・クロス円もやや軟調な動きとなった。そして、米経済指標の悪化や、前日の米当局者のハト派的発言が意識され、米利上げペースが鈍るとの見方からドルは軟調な動きが続いた。
本日のトピックス
東京市場では、五十日(ごとおび)の週末であり、昨年初めからのレンジ下限近辺で推移していることから、仲値公示近辺の実需の動きには注目したい。その後は、米雇用統計の発表を控えて様子見ムードが強まる可能性も考えられる。そして、昨晩の米経済指標が軒並み市場予想から悪化する結果となったことから、米景気の先行きに対する懸念も出ている。このことから、本日発表される米雇用統計の結果にも影響が出ている可能性も考えられることから、結果には注目したい。
2/5の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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22:30 | 米国 |
1月失業率 ![]()
労働力人口に占める失業者の割合で16歳以上の男女が調査対象。失業中の場合、就業が可能な状態か、過去4週間以内に求職活動を行ったかどうかで失業者かどうか判断される。
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5.0% | 5.0% |
3ヵ月連続で5.0%台で推移しており、今回も5.0%で横ばい予想である。一部では、2008年2月以来の4%台への回復も期待されている一方、GDPが悪化したこともあり、一部では失業率の悪化を予想する向きもある。 | ||||
22:30 | 米国 |
1月非農業部門雇用者数 ![]()
非農業部門に属する事業者の給与支払い帳簿をもとに集計された雇用者数。農業以外の産業で働く雇用者であり、経営者や自営業者は含まれない。
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19.0万人 | 29.2万人 |
前回は、市場予想を大きく上回る結果となり、3ヵ月平均も28万人を上回っている。1月のマーケットの混乱や米経済指標の悪化もあり、今回の市場予想はやや消極的な予想となっている。 |
本日のトレードポイント

ユーロ/ドルは、大きく上昇後に波高線(ローソク足の足型)が出現しており、その後やや上値の重い動きが続いている。オシレーターのMACDでは、両線がクロスして下向きに転換しており、ここから乖離幅が拡大するようなら、軟調な動きとなる可能性も考えられる。目先は、直近のトレンドラインを下回り、サポートの1.1157を下抜けるのか注目したい。ここを下抜けるようなら、一段の下げとなる可能性も考えられる。