前営業日トピックス
前日の海外市場の流れを受けて、序盤から堅調な動きとなった。日経平均株価に歩調を合わせ、ドル/円も堅調な動きとなった。仲値公示後はやや上値の重い動きとなり、午後には株価が下げに転じたことや、中国株も大きく下落したことから、投資家のリスク回避の動きが再び強まり、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。ただ、海外市場では、原油価格が30ドル台まで上昇したことや、その影響で株価が比較的堅調な動きとなったことから、ドル円・クロス円も堅調な動きが続いたが、終盤には一時下げる場面もあった。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)米株価が大きく下げ幅を縮小したことを受けて、日経平均株価も堅調な動きとなり、これに合わせてドル買い・円売りの動きが先行した。
(2)日経平均株価が前日比2.4%の下落、上海株が3.2%以上の下落となったことから、リスク回避の動きが強まり、円買い・ドル売りが優勢となった。なお、人民元基準値は、終値比で元高方向に設定された。
(3)欧州株が比較的堅調な動きとなったこと、原油価格が30ドル台まで上昇したことを受けて、米ダウ平均株価も堅調な動きとなり、リスク回避の動きが後退しドル円・クロス円は堅調な動きとなった。
(4)終盤に株価が上げ幅を縮小する動きとなったことから、反落する場面もあった。
本日のトピックス
前日の海外市場では、相場の先導役となっていた原油価格が反騰したことから、欧米の株価も堅調な動きとなり、投資家のリスク回避の動きが後退したことから、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。アジア市場でも、その流れが続く可能性も考えられる。ただ、117円台は、最近のレンジの中心となり、実需筋の目立ったフローも出にくい。そのため、週末ということもあり、株価動向などに反応する短期筋主導の展開となる可能性も考えられる。海外市場では、ユーロ圏のイベントも終了し、やや限定的な動きも考えられる。ただ、欧米の指標結果や、株価や原油価格の動向次第では動きが出る可能性も考えられる。
1/22の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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0:00 | 米国 |
12月中古住宅販売件数
所有権が移転した中古住宅の販売件数であり、米国の景気動向を見る上で重要視されている経済指標である。所得やローン金利の動向に影響を受けることから、ローン金利動向やローン申請件数と関係も深い。
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520万件 | 476万件 |
前回は、9ヵ月ぶりに大台の500万件を下回る結果となった。しかし、住宅関連の規制変更に伴い、所有権の移転までに時間がかかったことが要因と考えられるため、それほど悲観的な印象はない。今回は、再び500万件台の大台回復が予想されている。 | ||||
0:00 | 米国 |
12月景気先行指標総合指数(前月比)
米国の民間調査機関のコンファレンスボードが発表する指標で、株価や金利、企業業績、マネー・サプライなど景気に先行して動く10種類の経済指標を指数化した経済指標。景気の方向性や転換点を判断する上で参考にされる。
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-0.2% | 0.4% |
過去2ヵ月は大きな上昇となり、3ヵ月連続で市場予想を上回る結果となった。米経済のけん引役の住宅着工許可件数の増加や株価上昇が寄与する結果となった。ただ、住宅関連の指標が前月から低下していることや、株価の上値も重い動きが続いていたことから、今回はマイナス予想となっており、下振れにも注意したい。 |
本日のトレードポイント
※出所:FX総合分析チャート1時間足
ポンド/円は、一目均衡表の雲を上抜けて一段の上昇となった。そして、レジスタンスを上抜けたことによる上値目標の計算値を達成していることや、オシレーターのMACDで、両線の乖離幅が縮小していることから、一旦調整となる可能性も考えられる。まず先行するラインが下向きに転換する場合などのシグナルを見極めたい。下値のポイントは、雲上限近辺となり、ここで下げ止まるのかどうかに注目したい。下抜ける場合には一段の下げとなる可能性も想定しておきたい。