前営業日トピックス
東京市場は、祝日のため休場となり、また海外市場でもクリスマス休暇を控えて積極的な売買が手控えられたことから、小動きの展開が続いた。そして、米国市場では、複数の米経済指標の発表があったものの、反応は限定的となり、終盤まで薄商いで小動きの展開が続いた。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)東京市場が休場となり、海外市場もクリスマス前で取引が細る中、小動きの展開が続いた。
(2)米国市場では、米経済指標が発表されたものの、反応は限定的となり、終盤まで小動きの展開が続いた。
本日のトピックス
週末にかけて、主要市場がクリスマスで休場となることや、例年この時期から市場参加者が極端に減少することから、東京市場でも限定的な動きが予想される。ただ、日本では、年内最後の黒田日銀総裁の講演が予定されており、発言に注意したい。
特に、海外勢がクリスマス休暇に入り市場参加者も少なくなっていることから、急な動きとなる可能性も想定しておきたい。海外市場では、本日からドイツ市場が休場となるなど、より閑散とした動きとなる可能性も考えられる。
12/24の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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22:30 | 米国 |
新規失業保険申請件数
労働省が失業保険を申請した人(失業者)の数を毎週発表する経済指標。毎週(木曜日)発表されるため、雇用情勢の速報性に優れており、雇用統計の先行指標として注目されている。ただ、米国の祝祭日や天候などの影響を受けやすいという点もある。
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27.0万件 | 27.1万件 |
先週は、前週から改善した。今回は、同水準が予想されているが、マーケットはクリスマス休暇を前にして市場参加者が少なくなっていることから、結果に対する反応は限定的だろう。 |
本日のトレードポイント
※出所:FX総合分析チャート1時間足
ユーロ/円は、一目均衡表の雲下限を下抜けて一段の下げとなった。その後は、値を戻しているが、レジスタンスや、雲下限ライン近辺でやや上値の重い動きも見られる。MACDでは、両線クロスしているが、乖離幅が拡大しない場合には、再び下向きとなる可能性もあるだろう。その場合、サポートが下値のポイントとなり、ここを下抜ける場合には一段の下げとなる可能性も想定しておきたい。
気まぐれ投資コラム
トレード戦略〜ピラミッティング(2) リフレクティング
リフレクティングとは、ポジションを手仕舞いながら、買い上がる(売り下がる)手法のことをいいます。スケールダウンに比べて利益効率は落ちますが、安全性をより重視する場面で使います。
シミュレーションをしてみると(総資金は20単位分とします)、A=100.00、B=101.00、C=102.00、D=103.00、E=104.00とし、Aの時点で最初のポジションを作り、B、C、Dでそれぞれポジションを取りながら、同時に手前のポジションを手仕舞いながら買い上がります。このスケールダウン・リフレクティングの場合、E到達時点では+20万円となり、スケールダウンに比べて利益効率は落ちます。
通常は、一つの大きな相場の波(トレンド)で使用します。また、相場の状況に応じて、手仕舞いの量を少なくし、一部の手仕舞いのタイミングを変えることで利益効率も変わります。