前営業日トピックス
東京市場では、日経平均株価が序盤から大きく上昇したことを受けて、投資家のリスク志向の動きが強まり、ドル買い・円売りが先行した。ただ、午後に入ると日経平均株価が上げ幅を縮小する動きとなったことや、短期筋の利益確定のドル売りも見られ、ドル/円は反落する動きとなった。海外市場でも堅調な株価が意識されたことや、利上げを受けて、ドルが主要通貨に対して堅調な動きとなった。その後、米株価が下落に転じ、下げ幅を拡大する動きとなったものの、ドルは引き続き、主要通貨に対して堅調な動きとなった。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)海外市場の株高を背景に、日経平均株価が450円以上の上昇となったことを受けて、ドル買い・円売りが先行した。
(2)短期筋の利益確定の動きや、個人投資家の売りも入り、122円台前半まで調整となった。その後は、底固い動きとなり、もみ合いの展開が続いた。
(3)米国市場では、経済指標がまちまちの結果となったものの、影響は限定的で、前日の流れを引き継ぎ、底固い動きが続いた。ドルは、終盤まで主要通貨に対して堅調な動きとなった。
本日のトピックス
東京市場では、日銀の金融政策決定会合の結果発表や、黒田日銀総裁の会見が予定されている。政策は、現状維持が予想されているが、最近の原油下落がインフレ期待に影響を与える可能性もあり、物価の2%達成に不透明感も広がっている。会合後の会見で、物価に関する認識などに言及する可能性もあるので注目したい。マーケットでは、年内最後のイベントとの見方もあり、終了後は方向性に乏しい動きが続く可能性も考えられる。米国市場では、FOMCが終了したことで新規材料に乏しく、また週末ということもあり、限定的な値動きが予想される。ただ、調整色が強まる場合には、ある程度動きがでる可能性も想定しておいた方が良いだろう。
12/18の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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― | 日本 |
日銀金融政策決定会合
日銀の最高意思決定機関である政策委員会の会合のうち、金融政策の運営に関する事項を審議・決定する会合。金融市場の調節方針、基準割引率や基準貸付利率および預金準備率、金融政策手段、経済・金融情勢に関する基本的見解等を議事事項としている。
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現状維持が予想されているが、最近の一段の原油安を受け、インフレ期待の後退懸念も出始めている。そして、物価の2%目標の早期達成にも不透明感が広がっている。黒田総裁の会見では、物価に関する発言に注目したい。 |
本日のトレードポイント
※出所:FX総合分析チャート1時間足
豪ドル/円は、一目均衡表の雲を下抜けており、やや上値の重い動きとなっている。当面は、サポートを下抜けて一段の下げとなるのか、値を戻す動きとなるのか注目したい。サポートポイントを下抜けるようなら、目先86.20台近辺までの下げも想定しておきたい。一方、上値は一目均衡表の雲下限近辺からトレンドライン近辺と考えられる。