前営業日トピックス
東京市場序盤は、堅調な株価動向を好感して、円売り・ドル買いが先行した。また、週末の実需絡みのフローが見られたことも、ドル/円の押し上げ要因となった。その後は、株価が上昇一服となったことや、利益確定の動きなどからやや軟調な動きとなった。そして、海外市場では、原油価格や株価が大きく下落したことを受け、リスク回避の動きが強まり、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。また、南ア・ランドが安値を更新する動きとなったことも不安心理を高める要因となった。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)序盤は、日経平均株価が堅調な動きとなったことや、年金などの機関投資家、本邦企業などの実需のドル買いなどから堅調な動きとなった。
(2)ドル/円は前日の海外市場から1円程度上昇したこともあり、利益確定の動きも見られ、午後には反落する動きとなった。
(3)原油価格や欧米株価の下落を受けて、投資家のリスク回避の動きが強まり、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。また、米小売売上高やミシガン大指数が予想を下回ったことも圧迫要因となった。
本日のトピックス
先週は、原油相場や株価動向、また南ア不安を背景に、リスク回避の動きが強まった。週替わりで一服となる可能性も考えられるが、引き続き動向には注意したい。先週の原油相場は、ドルなどの動きに先導するケースが目立っていたことから、特に原油相場には注目したい。そして、原油相場を受けた株価の動きや、投資家の不安を高める要因となっている南アフリカ関連のニュースにも注目したい。米国市場では、主要な経済指標の発表がなく新規材料に乏しい中、FOMCを控えて様子見ムードが高まる可能性も考えられる。ただ、投資家の不安心理が高まる場合(原油下落、株価下落、南ア不安など)には、リスク回避の動きが強まる可能性も想定しておきたい。
本日のトレードポイント
※出所:FX総合分析チャート日足
豪ドル/円は、先週の週明けから相場の方向性が反転し、軟調な動きが続いている。オシレーターのMACDでは、両線がクロスして乖離幅が拡大傾向にあり、一段の下げとなるのか注目したい。目先は、一目均衡表の雲上限ラインが下値のポイントとなる。ここでサポートされるのか、下抜けるのか見極めたい。