前営業日トピックス
東京市場では、前週末の海外市場の堅調な流れが一服し、やや上値の重い展開で始まった。米国の利上げ観測を背景に、ドル買いとなった流れが一服し、利益確定の動きなどから、序盤はドル買い・円売りが先行した。その後、月末の本邦実需筋の売買などもあり、もみ合いの展開が続いた。そして、海外市場では、堅調な株価動向なども意識されて上昇する場面もあったが、ECB理事会や米雇用統計を控えて様子見ムードも強く、限定的な動きが続いた。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)やや新規材料に乏しい中、実需筋の月末フローにより売り・買いが交錯し、ドル/円はもみ合いの展開が続いた。ただ、東京市場の終盤には、中国株や、欧州株が堅調な展開で始まったことなどから上昇する場面もあった。
(2)海外市場では、ECB理事会や米雇用統計を控えて様子見ムードも強く、米経済指標はいずれも弱い結果となったものの、反応は限定的となった。その後、一時上昇したものの、上値の重い展開が続いた。
本日のトピックス
東京市場では、海外市場同様、ECB理事会や米雇用統計を控えて様子見ムードも強く、やや限定的な動きが予想される。ただ、中国の経済指標の発表も予定されており、結果には一応注意したい。また、豪州の政策金利発表も予定されており、今回は据え置き予想だが、豪中銀の金融政策のスタンスなどの声明には注目したい。米国市場では、主要な経済指標の発表も予定されているものの、予想の範囲内の結果となるようなら、反応は限定的と考えられる。
12/1の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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0:00 | 米国 |
11月ISM製造業景況指数
全米供給管理協会(Institute for Supply Management=ISM)が発表する米国の製造業の景況感指数であり、製造業の購買・供給管理責任者に対するアンケートを集計した指数。50が景気の拡大・後退の判断基準であり、50を上回れば景気拡大、下回れば景気後退と判断する。
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50.5 | 50.1 |
前回は、4ヵ月連続の低下となり、2013年5月以来の低水準となった。製造業の低迷が影響しているが、このところ低下が続いたこともあり、今回は若干の改善が予想されている。ただ、予想に反して低下する場合には、50を維持できるかどうかがポイントとなるだろう。 | ||||
0:00 | 米国 |
10月建設支出(前月比)
米国の民間・公共の建設支出について算出されたものであり、住宅建設、商業施設建設、公共施設建設という区分ごとに集計されている。
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0.6% | 0.6% |
夏前からほぼ安定的な伸びが続いている。大きく伸びる要素が少ないことから、引き続き、伸び幅は横ばいが予想されている。 |
本日のトレードポイント
※出所:FX総合分析チャート1時間足
ドル/円は、堅調な動きが続いたものの、その後は反落する動きとなった。現状では、下ヒゲを出すローソク足の足型が続いており、底固い動きとなっている。オシレーターのMACDでは、両線がクロスしており、ここから乖離幅が拡大し両線が下向きとなるようなら、もう一段の下げも考えられる。また、トレンドラインの下抜けにも注目したい。また、直近高値(レジスタンス)を上抜ける場合には、一段の上昇も想定しておきたい。