前営業日トピックス
海外市場の終値からギャップアップして始まったものの、利益確定の動きなどを背景に、ドル売り・円買いが優勢となった。また、日銀の金融政策決定会合で金融政策の現状維持が決定されたものの、予想通りの結果だったことや、その後の黒田総裁の会見でも目新しい発言がなかったことから、反応は限定的となった。米国市場でも、主要な経済指標の発表があったものの、反応は限定的となり、終盤までドル売り・円買いの流れが続いた。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)東京市場では、3ヵ月ぶりの高値水準であることから、利益確定や調整の売りが先行する動きとなった。また、本邦輸出企業のドル売り・円買いの動きも後押し要因となった。日銀の金融政策発表では、現状維持が決定されたことや、総裁の会見では目新しい発言がなく、追加緩和への新たな手掛かりも得られなかったことから円買い戻しの動きが続いた。
(2)米国市場では、主要な米経済指標の発表があったものの、日米の金融政策関連の発表が終了したことで、ドル買い・円売りが続いた流れに対する一服感も出ており、調整の動きが続いた。
本日のトピックス
本日は、日米の金融政策関連の発表も終了し、また週末であることから限定的な動きが予想される。東京市場では、日銀・金融経済月報(金融政策を判断するための基礎となる経済と金融の情勢に関する基本的見解)が発表される。前日に金融政策が発表されていることから、注目度はやや低いが、一応内容には注目したい。また、3連休を控えていることもあり、限定的な動きが予想される。米国市場では、主要な経済指標の発表がないものの、米当局者の発言予定があることから注目したい。
11/20の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
---|---|---|---|---|
0:00 | 欧州 |
11月消費者信頼感指数
ユーロ圏における個人消費者の消費動向、雇用状況、所得などに対する消費者マインドを指数化したもので、欧州委員会より発表される。
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-7.5 | -7.7 |
先月は、2ヵ月連続の悪化となり、3月以降消費者マインドの低下が続いている。今回は、若干の改善が予想されているが、週末でもあり、反応はやや限定的か。 | ||||
1:00 | 米国 |
11月カンザスシティ連銀製造業活動指数
カンザス、コロラド、ネブラスカ、オクラホマ、ニューメキシコなどにおける製造業を対象とした生産、出荷などの活動を調査し指数化したもの。
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0 | -1 |
製造業関連指標の悪化が続いている中で、当該地区は前回まで2ヵ月連続で改善しており、今回は2月以来のマイナス圏からの脱却となるのかどうかに注目したい。 |
本日のトレードポイント
※出所:FX総合分析チャート1時間足
ドル/円は、一目均衡表の雲を下抜けて三役逆転となり、一段の下落となった。その後、値を戻す動きとなっており、オシレーターのMACDでは、両線がクロスしていることから、一段の上昇も考えられる。目先は、どこまで値を戻すのかに注目したい。また、13時には先行スパンがクロスすることから、相場の方向性にも注目したい。