前営業日トピックス
アジア市場では、東京市場が休場となったことで、やや限定的な動きとなったものの、中国の経済指標が悪化したことを受けて、投資家のリスク回避の動きが強まり、円が買われる動きとなった。その後は、ドル円・クロス円は値を戻す動きとなった。NY市場では、米国の主要な経済指標の発表がなく、新規材料に乏しい中、ドル円・クロス円は序盤から小動きの展開となった。その後は株価が軟調な動きとなったことを受けて、上値の重い動きが続いた。一方、ユーロは、ECB総裁の発言を受けて主要通貨に対して堅調な動きとなったが、資源価格の下落が影響して、豪ドルなどの資源国通貨は軟調な動きとなった。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)中国の経済指標が市場予想を下回る結果となり、中国の景気減速懸念が強まったことを背景に、リスク回避の動きが強まり、円が買われる動きとなった。
(2)ドルは堅調な動きとなったものの、ECB総裁の発言が追加金融緩和に慎重だと受け止められたことから、ユーロが主要通貨に対して上昇となり、ドルは対ユーロで下落し、対円でも軟調な動きとなった。
本日のトピックス
連休明けの東京市場では、株式市場など各マーケットの動きに注目したい。為替市場では、月末を控えた実需の動きなども予想され、特に仲値公表近辺の動きに注目したい。海外市場では、主要な経済指標の発表が予定されているが、前日のドラギECB総裁の発言や、このところの米当局者の相次ぐ発言が意識される可能性もあり、やや方向性を掴み難い展開も予想される。
9/24の注目材料
時間 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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21:30 |
8月耐久財受注(前月比)
米国の耐久財(耐久年数3年以上)の新規受注額を集計した指標であり、設備投資の先行指標として注目されている。特に、変動の大きい輸送用機器などを除いた受注額が民間の設備投資の先行指標として注目されている。
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-2.3% | 2.0% |
先月は市場予想を上回る結果となり、2ヵ月連続の増加となった。その反動からか、今回はマイナス予想となっている。特に、変動の激しい輸送機器を除くコア指数に注目したい。 | |||
23:00 |
8月新築住宅販売件数
米国内で販売された新築住宅件数(売買契約締結時点)を集計した経済指標であり、地域別の販売件数や販売価格、一戸建やコンドミニアム、集合住宅を含めた数字も発表されている。そして、景気動向の先行を見る上で注目されている指標の一つである。
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51.5万件 | 50.7万件 |
先月は50万件台の大台に回復したが、今回も50万件以上が予想されており、2ヵ月連続で50万件台となるのか注目したい。 |
本日のトレードポイント
※出所:FX総合分析チャート1時間足
ユーロ/円は、一目均衡表の雲の中での動きとなっている。目先は雲をどちら側に抜けるのかに注目したい。雲上限ラインは134.64円〜134.72円(8時〜21時)、雲下限ラインは133.73円〜133.87円(8時〜21時)となり、上抜ける場合には、134.99円が次の上値のポイントとなる。また、オシレーターのMACDでは、先行するライン(赤色)がやや失速しており、下向きに転換する場合や、遅行するライン(青色)とクロスするようなら、ここから軟調な動きとなる可能性も予測できる。