前営業日トピックス
週明けで取引材料に乏しい中、東京市場では株価の動きに左右される動きとなった。序盤、日経平均株価が下落して始まったことから、ドル/円は軟調な動きとなった。しかし、その後株価が反発したことを受けて、ドル/円も反発する動きとなった。ただ、午後には株価の動きが落ち着いたことから、ドル/円も小動きの展開が続いた。海外市場では、米国市場が休場となったことから、取引材料に乏しく、市場参加者も少ないことから、狭いレンジ内の展開が続いた。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)日経平均株価が軟調な動きで始まったことから、ドル/円も軟調な動きとなった。しかし、その後株価が反発したことを受けて、ドル/円も反発する動きとなった。
(2)アジア市場終盤から欧州市場では、欧州市場の株価も小動きの展開で始まったことや、米国市場が休場であることを受けて、狭いレンジ内の展開が続いた。
(3)米国の主要市場がLabor day(レーバー・デイ)のため休場となり、為替市場は小動きの展開が続いた。
本日のトピックス
米国市場が休場となったことから、新規材料に乏しく、東京市場の序盤は小動きの展開が考えられる。ただ、日経平均株価や中国株の動向に影響を受ける可能性もあることから注意したい。米国市場は、休み明けとなることから、序盤はやや小動きの展開が考えられる。また、予定されている経済指標も市場予想と大きく乖離する結果とならなければ、反応は限定的と考えられる。
9/8の注目材料
時間 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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19:00 |
8月米NFIB中小企業楽観指数
米中小企業の業界団体である全米独立事業者協会(NFIB)が公表する中小企業への景況感を調査した指標10項目の指数から構成されており、1986を100として指数化している。
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96.0 | 95.4 |
前回は、2014年3月以来の低水準から改善しており、今回の市場予想でも上昇が予想されている。ただ、株価が大きく下落した影響が出る可能性もあることから、注目したい。 | |||
23:00 |
8月米労働市場情勢指数
19種類の統計を基に算出される。失業率と民間部門の雇用者に重点が置かれており、労働参加率や賃金、雇用・解雇なども考慮される。労働省による毎月の雇用統計発表後の最初の営業日に発表される。
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1.5 | 1.1 |
先週末の雇用統計において、雇用者数の伸びが低下したことから、やや落ち込む可能性も指摘されている。 |
本日のトレードポイント
※出所:FX総合分析チャート1時間足
ポンド/円は、一目均衡表の雲の中の展開となっているが、レジスタンスとなる182.47近辺で上値の重い動きとなっている。目先は雲上限を上抜ける動きとなるのかどうかがポイントとなるが、オシレーターのMACDでは、両線がクロスしていることから、目先軟調な動きも考えられる。そして、両線がゼロポイントを下抜けるようなら、下げ継続のシグナルとなり、一段の下げとなる可能性も考えられることから注目したい。下値のポイントは、一目均衡表の雲下限ラインの181.44〜181.52(8時〜21時)となり、ここを下抜ける場合には一段の下げも想定しておきたい。一方、上値のポイントは、182.47のポイントを完全に上抜けるかどうかがポイントであり、その上は雲上限ラインの182.19〜182.59(8時〜21時)となる。そして、雲上限を上抜ける場合には一段の上昇も考えられる。
気まぐれ投資コラム
オシレーター分析(2)ストキャスティクス(Stochastics)(1) 〜ストキャスティクスの基本〜
※出所:FX総合分析チャート
ストキャスティクスの特徴は、%K・%Dという2本のラインの相関関係から、買われすぎや売られすぎを判断するテクニカル分析手法である。直近の終値が一定期間の価格レンジにおいて、相対的にどのレベルにあるかを0%から100%で示している。指数が70%以上であれば価格レンジの上限に近づいていることを示し、30%以下であれば価格レンジの下限に近づいていることを示し、一般的に売買の目安とされる。特に、80%以上や20%以下の時は、より信頼度が高まり、上記の条件を満たし、高値圏で%Kが%Dを下抜けた(交差)場合、また安値圏で%Kが%Dを上抜けた(交差)場合には転換のシグナルとなることが多い。
%Kライン・・・5日間の最高値・最安値を指数化したもの
%Dライン・・・Kラインをさらに3日間で修正したもの
ただし、これらのラインは動きが敏感すぎる(特に%Kライン)ため、有効なシグナルを掴みにくいという面がある。そのため、ラインの変動速度を落とし、滑らかな動きをさせるスロー・ストキャスティクスがシグナルを掴むにはより効果的と言われている。