前営業日トピックス
東京市場では、日経平均株価が堅調な動きとなり、世界的に株価下落が続いた流れが一服したとの見方から、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。しかし、午後には一転して株価が大きく下落する動きとなったことから、リスク回避の動きが強まり、円を買い戻す動きが優勢となった。ただ、欧州市場の株価が堅調な動きとなったことや、中国の利下げ発表を受けて、ドル/円は堅調な動きとなった。NY市場では、堅調な経済指標結果や株価上昇となったものの、ドルの上値は限定的となった。そして、終盤には株価が大きく下落したことから、円買いが強まり、ドル/円は大きく下落する動きとなった。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)日本の主要株価は軒並み下落したものの、欧州の主要株価は序盤から堅調な動きとなる。また、中国人民銀行(中央銀行)が利下げを発表したことから、リスク回避の動きが和らぎ、円が売られる動きとなる。
(2)米ダウ平均が、引け間際の1時間で500ドル以上急落(16182→15666)する動きとなったことを受けて、リスク回避の動きが強まり、ドル/円も119.76から118.74まで下げる動きとなった。
本日のトピックス
昨日は、東京市場では株価下落となったものの、欧州市場や米国市場では反発の動きとなった。また、中国が利下げを発表したことから株価上昇に拍車がかかった。東京市場では、株価が反発となるのかどうかが注目されており、昨日下落した上海株と共に動向に注目したい。株価反発で、リスク回避の動きとなるようなら、円売りの動きも考えられる。米国では、中国の利下げを受けて、米国の年内の利上げ確率がやや上昇しており、指標結果にも注目したい。
8/26の注目材料
時間 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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21:30 |
7月米耐久財受注(前月比)
米国の耐久財(耐久年数3年以上)の新規受注額を集計した指標であり、設備投資の先行指標として注目されている。特に、変動の大きい輸送用機器などを除いた受注額が民間の設備投資の先行指標として注目されている。
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-0.4% | 3.4% |
前回は、3ヵ月ぶりのプラスとなった。また、輸送機器を除いた受注も3ヵ月ぶりのプラスとなり、昨年8月以来の大きな伸び率となった。今回は、再びマイナスが予想されているが、重要視される変動の大きい輸送機器を除いた数がプラスを維持できるかに注目したい。 |
本日のトレードポイント
※出所:FX総合分析チャート1時間足
ドル/円は、一目均衡表の雲の中の展開となっており、目先雲を下抜けるのかどうか注目したい。雲下限は、118.95〜119.02(8時〜21時)、ここを下抜ける場合には、118.25が次のポイントと考えられる。また、上値のポイントは、雲上限ラインの119.94〜119.73(8時〜21時)。雲上限を上抜けると、レジスタンスがある。ここは、何度かトライして完全に抜け切れなかったポイントであることから注目したい。ここを上抜ける場合には、一段の上昇も考えられる。また、オシレーターのMACDでは、ゼロ近辺でデッド・クロスしたものの、乖離幅が拡大しきれずに縮小していることから、再び上向きに転換する可能性も想定しておきたい。
気まぐれ投資コラム
移動平均線と価格の位置関係に着目した売りシグナル〜グランビルの法則(2)
※出所:FX総合分析チャート
移動平均線と価格の位置関係に着目したグランビルの法則には、売り買い8つのシグナルがある。(1)は価格が移動平均線を下抜ける。(2)は価格が移動平均線を上抜けるが再び移動平均線を下抜ける。(3)価格が移動平均線を上抜けず抵抗ライン(レジスタンス)となる。(4)は移動平均線と価格が上昇している局面で移動平均線から大きく乖離する。この4パターンがグランビルの売りシグナルである。 (1)は主に新規売り、(2)(3)は戻り売り、 (4)は行き過ぎ狙い(買いポジションの利益確定など)の判断によく利用されている。また、(2)(3)(4)の場合、上影線などのローソク足などが出る場合には比較的見極めやすくなる。(1)は重要な転換シグナルとなり、(3)も比較的見極めやすい。ただ、(2)は相場の転換かどうかの判断がやや難しく、自身でのルール(2日連続で上抜け、3日目の足型などで継続かどうかを判断)を作って判断したい。(4)もやや判断が難しく、下影線(ローソク足の足型)などのローソク足の足型を参考に複合的に判断したい。