【夏休み相場なのか主要通貨の変動は限定的、オセアニア通貨は軟調地合いが継続】
夏休み相場入りのような薄商いの中、国内保険大手の買収によるドル手当の思惑に加え、7/25が土曜日のため実質五十日(ごとおび)もドル買い支援材料となり、ドル円は124円を挟んで底堅く推移。米国市場では米長期金利が低下気味、軟調な米新築住宅販売件数も重しとなり、米国株式市場が下げ幅を拡大、ドル円も上値の重い展開となった。
(図1 白・・・ドル円、黄色・・・米10年債利回り、オレンジ・・・S&P株価)
(出所:ブルームバーグ)
欧州市場序盤では欧州各国の製造業PMIが低下し、ユーロは値を下げた。米国市場ではドル売りもあって、ユーロは安値圏から反発。一方、ポンドは狭いレンジ内の動きが続き、7/14の英中銀総裁や政策委員のタカ派発言によるポンド上昇幅をほぼ解消。
(図2 白・・・ユーロドル、オレンジ・・・ポンドドル、黄色・・・ユーロポンド)
(出所:ブルームバーグ)
中国財新メディア製造業PMIは予想を大きく下回り、中国経済減速への警戒から、軟調推移が続いたオセアニア通貨の豪ドル、NZドルは下値を追う展開となった。
(図3 白・・・豪ドル米ドル、オレンジ・・・NZドル米ドル)
(出所:ブルームバーグ)
CME通貨先物市場の円売りポジションが4週ぶりに拡大。一方、ユーロ売りポジションは2週連続で拡大。夏休み相場で商い薄く、投機筋のポジションにも大きな変化が見られず、FOMCを控えて動きづらくなりつつある。
(図4 白・・・円ドル、オレンジ・・・IMM通貨先物ポジション(円対ドル))
(出所:ブルームバーグ)
(図5 白・・・ユーロドル、オレンジ・・・IMM通貨先物ポジション(ユーロ対ドル))
(出所:ブルームバーグ)