【ギリシャ支援協議の進展に期待広がり、ドル円は8日以降の下落幅を解消】
東京市場では日経平均の動きを睨みつつ、ドル円は122円前後で上値を抑えられたが、欧州市場ではユーログループのデイセルブルーム議長発言を受け、ギリシャ支援への合意期待が強まり、リスク選好の円売りが優勢となり、上値を伸ばして8日以降の下落幅を解消。また、米国株式市場もギリシャ合意への期待を背景に、買い優勢の展開となった。
(図1 白・・・ドル円、オレンジ・・・S&P株価、黄色・・・米10年債利回り)
(出所:ブルームバーグ)
財政改革案がギリシャから提出され、EU側も受理したことから、ギリシャ支援での双方の歩み寄り期待が高まり、ユーロが上昇。しかし、ユーロドルは1.12ドル台を回復する場面もあったが、この水準では売り圧力が強く、その後は調整が続いた。一方、英国貿易収支の赤字幅は予想より縮小し、ポンドはユーロに連れて買いが優勢の展開に。
(図2 白・・・ユーロドル、オレンジ・・・ポンドドル、黄色・・・ユーロポンド)
(出所:ブルームバーグ)
CME通貨先物市場の円売りポジションは、2週連続で縮小。一方、ユーロ売りポジションは3週ぶりに縮小。投機筋の売りポジションの解消が進み、身軽で動きやすい環境となったこともあり、ギリシャ支援協議のヘッドライン等への急激な変化に要注意。
(図3 白・・・円ドル、オレンジ・・・IMM通貨先物ポジション(円対ドル))
(出所:ブルームバーグ)
(図4 白・・・ユーロドル、オレンジ・・・IMM通貨先物ポジション(ユーロ対ドル))
(出所:ブルームバーグ)