【ギリシャ国民投票を控え、米国も祝日で為替市場の動意は限定的】
米雇用統計後のドル売り圧力や、ギリシャ国民投票への警戒感がリスク回避の円買いを後押し、ドル円は上値の重い動きが続いた。日経平均が後場から上昇に転じ、4日続伸で引けたこともあり、ドル円は持ち直す場面も見られたものの、欧州市場ではクロス円の円買いが加速したことから、ドル/円は再び軟調展開に。
(図1 白・・・ドル円、オレンジ・・・日経平均、黄色・・・豪ドル円)
(出所:ブルームバーグ)
ギリシャ国民投票の世論調査では、緊縮策の受け入れ賛成派が優勢との報道が好感され、ユーロが対ドルで底堅く推移するも、上値も限定的でレンジ内の動きに留まった。一方、英非製造業PMIが予想を上回り、ポンド買いが一時優勢となったが、対ユーロの戻り売りは依然強く、下値を試す展開に。
(図2 白・・・ユーロドル、オレンジ・・・ポンドドル、黄色・・・ポンドユーロ)
(出所:ブルームバーグ)
豪州小売売上高の改善ペースが予想を下回り、中国株にも下げ止まりの兆しが見えない中、豪ドル売り加速し、対ドルでは年初来安値を更新するなど、軟調地合いが続いた。NZドルも豪ドルの下げにつれて売りが先行、上値の重い展開となった。
(図3 白・・・豪ドル米ドル、オレンジ・・・NZドル米ドル)
(出所:ブルームバーグ)