【ギリシャ、IMFへの返済滞り、ドル円は上値重く、ユーロは主要通貨に対し下落】
ギリシャのデフォルト懸念が依然として強く、欧州市場の序盤ではリスク回避の円高が進行し、ドル/円は一時122円を割れる水準まで下落した。米国市場では一連の米経済指標が景気回復の底堅さを示したがドル買いに繋がらず、ドル/円はもみ合いの展開。一方、米国株式市場はアジア株が反発に転じたこともあって買戻しの動きも見られたが、上値は重かった。
(図1 白・・・ドル円、オレンジ・・・S&P株価指数、黄色・・・米10年債利回り)
(出所:ブルームバーグ)
ユーロは週明け後の急落は一服したが、IMFへの債務返済の期限が迫り、ギリシャ関連のヘッドラインで荒い値動きが続いた。ポンドはユーロを睨みながらの推移となり、英国GDPが改善を示すも、反応は限定的となった。
(図2 白・・・ユーロドル、オレンジ・・・ポンドドル)
(出所:ブルームバーグ)
豪ドルは上海株が大幅な反発に転じたこともあり、目先は持ち直す動きが優勢となった。一方、同じ資源国通貨のNZドルは同国経済指標の弱い内容が嫌気され、売りが先行して上値の重い展開に。
(図3 白・・・豪ドル米ドル、オレンジ・・・NZドル米ドル)
(出所:ブルームバーグ)