日経平均の5日ぶりの反落やギリシャ支援協議の停滞にリスク回避が強まり、ドル円は上値の重い動きが続いた。欧州市場では、対ユーロでの円買いの活発化に連れて、ドル/円は一時123.30ドル水準まで軟化。その後、ギリシャ関連報道が錯綜する中で持ち直し、米個人支出指標の強い内容となったことも材料視された。一方で、米国株式市場は上昇する場面もあったものの、ギリシャ支援協議は結論を持ち越したことが重しとなり、下げに転じた。
(図1 白・・・ドル円、オレンジ・・・S&P株価指数、黄・・・米10年債利回り)

(出所:ブルームバーグ)
ギリシャ支援協議を巡る不透明感の高まりを背景に、ユーロ売りの動きが欧州市場から加速、レンジの下限を抜けてストップロス注文を巻き込みながら下値を広げる展開に。その後、ギリシャ修正案の合意が報道され、ユーロの買戻しが優勢となり、欧州序盤の下げ幅を解消。一方、ポンドはユーロの動きに連れて下落する場面も見られたが、根強い買い需要に支持され、底堅い推移となった。
(図2 白・・・ユーロドル、オレンジ・・・ポンドドル、黄・・・ポンドユーロ)

(出所:ブルームバーグ)
中国人民銀行が約2ヶ月ぶりに市場への資金供給を行ったことを受け、資源国通貨の豪ドルやNZドルが買われて上昇した。
(図3 白・・・豪ドル米ドル、オレンジ・・・NZドル米ドル)

(出所:ブルームバーグ)