黒田日銀総裁が円安牽制の見方を否定し、ドル/円は123.80円水準まで瞬間跳ねるも、124円手前のドル売り圧力強く、日経平均株価が下げ幅を広げていたこともあり、123.50円台を挟む動きに落ちついた。その後、米国市場では、住宅着工件数が予想を下回る一方で、先行指標の住宅建設許可件数は予想以上の改善を見せたため、ドル円の下げ幅は限定的に。また、米国株式市場は2日目の下落からの自律反発の買いもあり、FOMCを前にした買戻しも進んだ。
(図1 白・・・ドル円、黄色・・・米10年債利回り、オレンジ・・・S&P株価指数)
(出所:ブルームバーグ)
欧州市場開始直後は、ショートカバーのユーロ買い戻しが活発化、対ドルで一時1.1330ドル水準まで上昇したが、ギリシャのデフォルト懸念が強まる中、再び下落に転じた。その後に発表された独ZEW景況感指数が予想以上に低下したこともユーロ売りを加速させ下値を広げる。一方で、英コアCPIが予想を下回り、ポンドは下落する場面も見られたが、対ユーロでの買いに支えられ、持ち直す展開に。
(図2 白・・・ユーロドル、オレンジ・・・ポンドドル、黄色・・・ユーロポンド)
(出所:ブルームバーグ)
豪ドルは豪中銀議事録の発表前後に一時不安定な動きを見せるも、豪中銀のスタンスに変化が見られず、レンジ内の推移に終始した。
(図3 白・・・豪ドル米ドル、オレンジ・・・原油先物)
(出所:ブルームバーグ)