【ドル買い戻し優勢も、対円ではなお上値が重い】
日経平均の大幅な反発や米経済指標の改善期待に加えて、黒田日銀総裁の発言は「不注意だった」とする報道もあり、ドルは対円で買い戻し優勢の展開となった。その後、米小売売上高は予想以上の改善を見せるも、新規失業保険申請件数はやや低調な内容となり、景気回復をめぐる思惑が交錯、ドル円は瞬間跳ねる場面もあったが、上値の重い動きが続いた。一方、米株式市場は米景気の回復期待感から買いが先行したが、ギリシャ問題の不透明感が強まり上げ幅を縮小した。
(図1 白・・・ドル円、黄色・・・米10年債利回り、オレンジ・・・S&P株価指数)

(出所:ブルームバーグ)
欧州市場では、独連銀総裁のギリシャ債務問題への懸念表明を受けてユーロが下げ幅を広げる場面もあった。一方で、ポンドは対ユーロでの買いにサポートされ、底堅く推移した。
(図2 白・・・ユーロドル、オレンジ・・・ユーロポンド、黄色・・・ポンドドル)

(出所:ブルームバーグ)
豪ドルは強い豪雇用統計に一時上昇を見せたものの、買い一巡後は売り地合いになるもレンジでの展開が中心となった。
(図3 白・・・豪ドル円、オレンジ・・・豪ドル米ドル、黄色・・・原油先物)

(出所:ブルームバーグ)