【ドル円は12年半ぶりの125円台乗せ、ギリシャ支援協議の合意期待にユーロ急騰】
東京市場では、2002年12月以来となる節目の125円を超えたドル/円は、達成感もあって利益確定のドル売りが優勢となり、日経平均の反落とともに124円台半ばまで下落した。その後の欧州市場では、米債利回りの上昇とともに一旦持ち直す動きも見られたが、ユーロ急騰の影響を受けて一時124円を割る水準まで下落した。米国株式市場はギリシャ支援協議の進展を睨みながらの展開となった。
(図1 白・・・ドル円、黄色・・・米10年債利回り、オレンジ・・・S&P株価指数)
(出所:ブルームバーグ)
ギリシャ支援協議の合意が近いとの観測も強まる中、ユーロは欧州市場序盤から買われ始め、対ドルではストップロス注文を巻き込みながら一時1.12ドル目前まで急騰した。しかし、ユーログループ議長が早期の交渉合意を否定したことから上昇が一服した。一方、英5月建設業PMIが予想を上回る好結果となり、ポンドは連日の下落から反発に転じる展開となった。
(図2 白・・・ユーロドル、オレンジ・・・ポンドドル、黄色・・・独10年債利回り)
(出所:ブルームバーグ)
豪中銀が政策金利を据え置き、当面は様子見姿勢をとることが示されたことで、早期の追加利下げ観測が後退したことで、豪ドルの買い戻しが進んだ。
(図3 白・・・豪ドル米ドル、オレンジ・・・豪ドル円、黄色・・・原油先物)
(出所:ブルームバーグ)