【ドルは対主要通貨で上昇、ECBの緩和強化方針示唆や米経済指標の好結果が要因】
ドル/円は欧州市場序盤のユーロ売りを背景に120円を挟んでしばらく底堅く推移した後、米4月住宅着工件数が好結果を示し、米長期債利回りの上昇とともにドルが買われた。一方で、米国株式市場は高値警戒感が根強く、早期利上げ観測が戻ってきたこともあり、上値の重い展開となった。
(図1 白・・・ドル円、黄色・・・米10年債利回り、オレンジ・・・S&P株価指数)
(出所:ブルームバーグ)
ECB理事の緩和強化発言をきっかけに、その期待感の拡大から欧州長期国債利回りが低下、ユーロはストップ注文を巻き込みながら下落した。また、ポンドはユーロ安につれて下落した後、英国4月CPIが前年比で55年ぶりにマイナスに転じたことを受け、下値を広げた。
(図2 白・・・独10年債利回り、オレンジ・・・ユーロドル、黄色・・・ポンドドル)
(出所:ブルームバーグ)
豪ドルは利下げ余地を豪中銀議事録が示唆していたこともあり、ドル高や原油安の進行が重しとなって軟調展開となった。
(図3 白・・・豪ドル米ドル、オレンジ・・・原油先物、黄色・・・ドルインデックス)
(出所:ブルームバーグ)